こんにちは研磨中毒者のテールウォーカー@tailwalker020です。
クルマのキレイ維持するには正しいメンテナンスをすることで塗装面がキレイであれば艶を表現できますし、キレイの維持ができます。
ただ蓄積する【洗車傷】や【劣化してしまった塗装】は研磨しないとキレイにすることが出来ません。
流石にこの状態は嫌な人も多いと思います。
どうせだったらキレイな状態で乗りたいですし、ピカピカな方が気持ちも良い♪
手磨きだとキレイにすることは大変で難しく、仕上がりもイマイチ…
そこでクルマの艶を取り戻すために使いたいのが【ポリッシャー】です。
TW(テールウォーカー)としての考え方は、ポリッシャーを出すのは最後の手段と思っています。
クルマの塗装状態が自分にとって満足しているなら、酸性ケミカルなどケミカルを使った洗車で汚れを蓄積しないようにしてクルマのキレイを維持した方がTWは良い。
とは言っても光沢を失うほどのキズ、シミだらけのクルマをリカバリーするには【ポリッシャー】が必須。
プロの方であれば色々とポリッシャーを使い分けるのでしょうが、DIYの研磨においてはポリッシャーの選択を見誤ると後悔する結果になります…
ポリッシャーの種類は3種類に分かれていて
- シングルアクションポリッシャー(初期研磨用 研磨力が大きい)
- ギアアクションポリッシャー(初期研磨〜中仕上げ研磨)
- ダブルアクション(仕上げ研磨に特化)
今回はポリッシャーの基本・特性を知ってもらい、自分にとって何が良いのか?
自分が用途に合うポリッシャーはなんなのか?と言うところで各ポリッシャーのおすすめ製品を紹介していきます♪
ポリッシャーの特性一覧表
ポリッシャー 一覧 | 研磨レンジ | 初期研磨 | 仕上げ研磨 | DIY向き度 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
シングルアクション | 初期研磨 | ◎ | × | × (DIYでは推奨しません) |
DIYにおいては非推奨 |
ギアアクション | 初期研磨〜仕上げ研磨 (中間仕上げ) |
○ | △ | ○ (誰が使ってもそれなりに磨ける) |
ポリッシャーの感覚を養いたいと思うのであれば使ってみると良い |
ダブルアクション | 仕上げ研磨 | △ (条件付きで○) |
◎ | ◎ (最も安全に使えるポリッシャー) |
DIYの基本で研磨の基本がダブル研磨 最初に買うポリッシャーはダブルがおすすめ |
シングルアクションポリッシャーは初期研磨や肌を変える研磨に有効
最初はシングルアクションポリッシャーです。
シングルポリッシャーの動きはシンプルな円運動をします。
実際に研磨してみると…
向かって左側はコンパウンドをつけて研磨しているのですが、右側はコンパウンドをつけないで研磨しています。なので右側は左側と比べると白くありませんね。
このパネルはトヨタの202セルフリストアリングコートのテストパネルで、新車のパネルを頂くことができたので研磨しましたが、塗装がまだ安定していないので非常に繊細な状態。
物凄い磨き傷が入ります…
ちなみに接写してみました♪
上手く撮れてない 笑
左側を参考にして下さい。
磨き傷で真っ白になっているのが分かると思います。
昔はバフを変えることで、仕上げまで対応していましたが、塗装も繊細になってきているのでシングルポリッシャーだと主張が強すぎることも…
シングルは初期研磨や塗装の肌を変える(塗装のがボコボコになっているのをフラットに修正する)のに重宝します。
板金塗装屋さんでは必須のポリッシャーですね。
コーティング業界で使用する人は減ってきている傾向かな?(最近はシングルが改めて見直されています)
今でも使っている人は塗装が硬い輸入車や板金塗装の時に使ったり、メーカーの塗装はユズ肌なので肌を変える磨きをして凸凹を鏡面に変える研磨をします。
イメージ的にはみかんの皮(ボコボコ)が研摩によってピンポン球みたいにツルツルにすることで、塗装の映り込みを良くする。(オレンジ色つながりで例えをコレにしました 笑)
艶が格段に上がって見た目は良くなるのですが、ハードに研磨する為、塗装の膜厚も大きく下げ、塗装強度もキズが入りやすく、シミになりやすい塗装を作り出してしまうことも…
- 基本的には初期研磨にて使用
- 仕上げ研磨は不向き(濃色は仕上がらない可能性が高い)
- 素人にはおすすめしない。失敗する確率が格段に上がる
- 車磨きにおいては、特にこだわりがなければ使う必要もない
おすすめシングルポリッシャー
信用信頼のRYOBI PE-1400
- 回転域での使用を重視した低速タイプ
- 負荷をかけても回転が落ちないフィードバック回路搭載
- 無段変速
- 屈曲しにくい高耐久コードホルダ採用
- 地面の接地に強いプロテクター付
RYOBIのPE-1400は従来のポリッシャーよりもかなり軽めなので女性でも簡単に扱う事が可能。
スピード調整も付いているので、塗装にあった回転数で磨ける。
また右利き・左利きの方でも使えるように左右どちらにもハンドルを装着できます。耐久性も良く、日本製なのでアフターパーツも安心。
やはりRYOBIのポリッシャーは外せないと思います。
国産のポリッシャーに関しては文句なしでRYOBIですよね。
ハイパワーモデル RYOBI PE-2100
- キレが違う、硬い塗装の磨きに最適
- コンパウンドの性能を最大に引き出す
- 負荷をかけても回転が落ちないフィードバック回路搭載
- 無段変速
『PE-2100』はPE−1400を更にハイパワー化したような感じですね。
ハイパワータイプが好きな人にはおすすめ
超低速でも高トルク!FLEX(フレックス) PE14-2 150
- FLEXはドイツの高級ポリッシャーメーカー
- 超低速でも高トルクで磨けることで『磨きの効率UP』『磨き熱によるリスクの軽減』
- シングルの効率化こだわったポリッシャー
- 回転調整できて、トリガーの握り方でも回転数を調整できる
TWの中では正直ポリッシャーはシングルはいらないかな〜と思っていたりもしたが、このシングルを使ってからはシングルも悪くないと思ったポリッシャー。
シングルでしっかり研磨するために高速回転で回す人もいますが、ロー回転でもしっかり磨けるほど高トルクなのでシングルの塗装熱が高くなりにくく安全に研磨することが出来ます。
シングルのデメリットを消しながらメリットが伸びている製品ですね♪
詳しくは『FLEX(フレックス) PE14ー2 150』超低速でも高トルク!シングルポリッシャーをメインで使う方にオススメをご覧ください。
ギアアクションポリッシャー 初期研磨から仕上げ研磨まで
ギザギザに動き、星型の様にポリッシャーが動くのが特徴。
ギザギザに動くことで磨きキズを散らし乱反射を防ぎます。シングルのトルクを持ちながら仕上げ研摩まで可能にしているポリッシャーですね。
販売当時は画期的な製品で職人の皆さんがこぞって買った製品。
実際に『ギアアクションポリッシャー』で磨くとこんな感じ
『シングルアクション』みたくギラギラしてないのが分かるでしょうか?
『ギアアクション』では磨き目がギラギラしないので、塗装カラーによってはワンポリッシュで十分なほどキレイになることもにあります。
洗車傷が元々酷い車両でやると、磨き目が残っていても洗車傷が消しきれてなかったのかな?ぐらいに感じると思います。
磨き傷を接写してみました。
シングルよりは磨き目が白くないですね♪
シングルとギアはモーターとバフをつけるパッド部分が直結している為、トルクが大きいのですが、ギア特有の動きが加わるだけで磨き目が全然違います。
キズを消すということに置いてはシングルとそんなに差がない(TW主観)
TWもギアを使うのですが、基本的にはダブルで対応できないorダブルでは時間がかかり過ぎる時にワンポイントで使用している感じ。
失敗をしたくないならダブルがおすすめですがギアであれば1個用意しとけば、それなりには磨けるので、研摩にチャレンジするなら『ギアアクション』での購入もありだと思います。
- それなりに初期研摩、仕上げ研摩に対応できる
- ギア1本あれば、とりあえず磨ける
- 研磨力としてはシングルとそんなに差がない(TW主観)
- シングル買うならギアを優先した方がおすすめ
おすすめギアアクションポリッシャー
ギアで主流のポリッシャー コンパクトツール G-150N
- 低重心・軽量・コンパクト
- 使用感を追求した『グッドバランス設計』
- バフ目・オーロラマークが出にくい
- 研磨熱の発生を抑え、コンパウンドの焼きつきを防ぐ
日本国内でギアを使っているほとんどの人がコンパクトツールの『G-150N』を使用していると思います。
『G-150N』は回転数調整こそできないものの、非常に軽く気持ちよく回ってくれる製品ですね♪
個人的にはギアでは『使いやすい部類』に入ります。
詳しくは⇨プロの使用率が高いコンパクトツールのギアアクションポリッシャー『G-150N』をご覧ください。
回転数調整可能なRYOBI ギアアクション PEG-130
- リョービ独自のギヤアクション機構 車の磨き傷やオーロラマークを出さないパッド軌跡
- 負荷をかけても回転が落ちないムラのない仕上がりに
- 偏芯量が大きいので作業スピードが速くなる
- 変速ダイヤル付で適切な回転数を設定できる
- 本体を守る、堅牢なダイカスト製プロテクター
- 操作性の良いロングタイプ補助ハンドル
コンパクトツールも使い安くて良いのですが、RYOBIの『PEG-130』も良いです。
ポリッシャーとしては重いのですが、回転数が調整できるのは非常に大事な要素。
特に癖もなく使いやすい印象を受けています。
ダブルアクションポリッシャー仕上げ研磨に特化 業界主流
ダブルアクションポリッシャーの動きは上下に振動しながら細かい円運動をして回っています。
上記のような動きで回っているのですが、円運動の動きのことをオービット(振れ幅)と言います。オービットが大きくなると研磨力が高くなります。
ダブルの中でも低オービットは仕上げ向きで、高オービットはキズを消すスピードが速くなり初期研磨向きです。
どちらでも初期研磨から仕上げ研磨までバッチリ対応できるので塗装に合わせて変えるか、好みで使い分けると良いです♪
研磨時のイメージとしてはコンパウンドと研ぐように磨くのではく、すり潰すように研磨しておりコンパウンドを効率よく使うことが可能。
『ダブルアクションポリッシャー』はコーティング業界の中でも、現在では主流のポリッシャーですね。。
以前は仕上げ研磨には使えるが、初期研磨には全く使えないと言う感じでしたが【ポリッシャー】【バフ】【コンパウンド】が進化することで最初から最後まで高レベルの研磨をすることが出来ました。
実際に磨いてみました。
シングルよりもギアよりもだいぶ仕上がっています。画像だと分かりにくいですが塗装が曇った様な磨きキズが入ります。
しかしウールバフ(初期研磨用)での磨きで、かなり良い状況まで磨けてます。
塗装によっては初期研磨だけでも仕上がって見えます。
ダブルでの研磨は浅いキズを大量につけてキズを消し、浅いキズなので仕上げ研磨のハードルを出来るだけ下げることが可能。
だからと言って使うコンパウンドやバフを間違えると深いキズを入れてしまう事もあるのでダブルだから安心とは言えないので注意
ダブルでの研磨だとポリッシャーを立てて使うと、効率が悪くなる為、狭い場所に応じてポリッシャーサイズが違うのを使い分けないといけません
特にバフは薄いのを推奨します。バフの組み合わせを間違えるだけで研磨力を引き出せないばかりか、余計なキズを入れてしまうのでそこは注意ですね。
- 初心者でも割と安心して使える
- クオリティを求めるなら、ダブルでの研磨一択
- ポリッシャーに合わせるコンパウンド、バフの選択を誤ると良い結果が出ない(特にバフ)
- 初期研磨だけでも仕上がって見える様な塗装もある
- サイズ違いのポリッシャーの使い分けが必要
おすすめダブルアクションポリッシャー
初心者からプロまでおすすめ!RYOBI RSE-1250
- DIY使用にぴったり
- 改造する前は使いにくい
- 簡単な改造でかなり使えるポリッシャーになる
- 低オービット(パワーが少ないイメージ)
- 初期研磨もできるけど、仕上げレベルが特化しているポリッシャー
- 操作性はめっちゃ高い
TWが最もメインで使っているポリッシャーです。
使うコンパウンド・バフ次第ですが普通に研磨できて価格も安く、製品も全国で購入できるという手に入れやすさ。
下手なポリッシャーを買うぐらいなら、これを買うのが一番間違いないです♪
RSE-1250の色違い PED-130 コードの長さが違うだけ
RSE-1250と配線の長さが違うだけですね。
RSE-1250はコードの長さが2mの長さなので正直短い…
PED-130は5mの長さがあるので快適な作業が可能。
もちろんコードを改造することで配線の長さを変えるなら、RSE-1250でもOKです.
配線加工が苦手な方にオススメ。
2020年5月現在では本体のみの購入ができないので、価格は高め…
その代わり磨き用のバフやポリッシャーをしまうためのバッグが付いてきますよ♪
ハイパワーポリッシャー RUPES(ルペス)LHR12E
- イタリア製品でオシャレな見た目
- ダブルアクションでハイパワータイプのポリッシャー
- プロが現在最も使っているポリッシャー
- カスタム部品もあるので性能を上げることが可能
- ルペスはハイパワータイプのポリッシャーラインナップが充実
ルペスはとにかく研磨が早く、仕上がりも良いです。
見た目もプロっぽいしデザインも素敵です。
ルペスはとにかく見た目が好き!っていう人も多いですね。
初期研磨から仕上げ研磨までバッチリ対応できます。
日本で最もプロが使っているダブルアクションポリッシャーでもあります。
詳しくはルペスのレビュー記事にどうぞ。
よくある質問
[qa-box01 title=”シングルアクションを使えるようになった方が良い?”]
DIYにおいては必要ないと考えます。
- 塗装肌を変える研磨をしたい。
- 時間の短縮を測りたい。
- 磨きを極め尽くしたい。
上記のような人には向いていると思います。
もしあなたがプロになりたいのなら覚えて損はないと思います。
技術として必要というよりは、引き出しとして持っておいた方がいいという印象ですね。
[/qa-box01]
[qa-box01 title=”コンパウンドは何を使えばいいの?”]
洗車ウォーカーでは3Mのコンパウンドを推奨しています。
3Mのコンパウンドは【手に入れやすい】【使いやすい】【失敗しにくい】の3要素があるbetterな製品だと思います。
特にDIYユーザーにおいては3Mのハード2(仕上げ用コンパウンド)のみでの研磨が一番リスクがないと考えております。
どのコンパウンドが良いか分からないという方は【初めて使うならコレっ!】3Mのコンパウンドは大事な3要素が詰まっている。DIY推奨品をご覧ください。
[/qa-box01]
[qa-box01 title=”バフの選び方は?”]
シングルやギアに関しては従来からあるバフを使えばいいと思いますが、ダブルに関しては薄めのバフを推奨します。
ダブルアクションポリッシャーはトルクが比較的弱い傾向にあるので、薄めのバフを使うか使わないかでは作業性が全然違います。
詳しくは【バフの基本】ダブルアクションを使う時のバフのポイント紹介とAmazonなどで買えるおすすめバフをご覧ください。
[/qa-box01]
ポリッシャーを使うならダブルかギアがおすすめ!
TWとしてはダブルがおすすめですが、ギアを最初に買ってポリッシャーの感覚を知るのもアリですね。
シングル・ギアとダブルの磨きのポイントは全然違うので、どちらも慣れた方が引き出しが増えます。
全てダブルで研磨している施工店も多いので、今からポリッシャーを買う人はダブル一択でもいいかもしれませんね。
そのあと、余裕があればギアやシングルを買って色々試してみると面白いと思います。
ぜひ参考にしてみてください♪
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。
https://sensya-walker.com/ryobi-rse1250/
https://sensya-walker.com/sensya-present/