今回はあまり使われないシングルアクションを見直す記事です。
以前はシングルアクションポリッシャーがメインで使われてましたが、ポリッシャーの進化によって使われなくなってきました。
ギアアクションが販売されて、ダブルアクションで磨けるようなカスタムやコンパウンドの登場でシングルの出番はどんどん減っています。
その中でシングルは『仕上がらない』『難しい』『使う必要性ない』みたいな捉え方をされていると感じます。
TW(テールウォーカー)もシングルを使ったことはあるけど、必要ではなかったし
自分の目指すところには不要かな?と思っていました。
ただここ最近、シングルアクションポリッシャーを使う人達が増えているんですよね^^
そこで自分も食わず嫌いをしないで、TWなりに検証してみようと思いました♪
結果から言えばTWもシングルアクションの使う頻度は上がると思っています(メインにはなりえない)
そこで今回はTWが検証していく中で『ポリッシャーの進化』『ポリッシャーの扱い』などの気付いたことを紹介していきます^^
ポリッシャーのおすすめや概要は⇨洗車マニアが厳選したオススメのポリッシャー紹介!ポリッシャーはDIYでの憧れ!ポリッシャーの基本的な使い方を覚えよう!にて紹介しています♪
シングルアクションポリッシャーとは
シングルアクションの動き
シングルの動きは非常にシンプルで回転方向に普通に回ってるだけですね。
シンプルだからこそポリッシャーのモータートルクをフルに活かせるポリッシャーになります。
モーターのトルクをダイレクトに塗装面に伝えるので研磨力高く、傷抜きスピードが早いのが特徴。
仕上げ研磨には不向きと言われています。
シングルアクションポリッシャーの磨き目
2パターンのシングルの磨き目です。
最初の1枚目はかなり磨き目が見えますが、シングルの磨き目でよく見るのは2枚目のギラギラしている方だと思います。
モーターのトルクを塗装にダイレクトに伝えるからこそ深い磨き目がついてしまいます。そのキズを除去するのがまた大変^^;
最初こそシングルポリッシャーしかありませんでしたが『ダブルアクション』『ギアアクション』が出てきて、シングルを使わなくてもキレイに仕上がる。
むしろシングルアクションポリッシャーを使わない方がキレイに仕上がる傾向になってきました。
その背景もあって一部からはシングルポリッシャーが『悪』とさえ見られている感じもあります。
シングルアクションポリッシャーの進化
低速でもトルクがしっかりかかる
冒頭でも触れたようにシングルを見直している人が増えてきているな〜と感じてはいたので、自分なりに色々チェックはしていました。
そこで使っているのは『低速でトルクが大きい』シングルポリッシャーでした。
色々と迷ったのですが、TWが購入したのは『FLEX(フレックス)』というドイツメーカーのシングルを購入。
『超低速』で回しても『高いトルク』で回せることで、塗装の熱を上げずに研磨を可能にし、深いキズを入れにくくなります。
低速かつ低温状態で研磨することによりシングルのデメリットを大幅に減らしてるのが最大の特徴。
バフとコンパウンドが以前と比べてクオリティが上がってる
ポリッシャー自体の性能が上がってるのはもちろんですが、バフとコンパウンドもシングルがメインの時代と比べると圧倒的に性能が上がっています。
従来磨けないと言われているダブルアクションの磨き効率が上がっている大きな要素として、特に『コンパウンド』の要素が大きい。
『コンパウンド』『バフ』の選択肢が増えることで『シングルアクションポリッシャー』自体の研磨幅が増えたように感じます。
最近のコンパウンド、バフを組み合わせることで『研磨スピードは速く、深い研磨傷を入れない』という初期研磨としては理想に近い研磨を可能にしてくれています。
シングルで研磨後、ダブルのウレタンバフで仕上げたら問題なく仕上がりました♪
スピードを求めるなら、一回シングルを見直すのも大事だと思います^^
コンパウンドに関して考察している記事は⇨車磨きに必須なコンパウンドを改めて考察する。DIYでも失敗しにくいおすすめの使い方をご覧ください
デリケートな塗装にはあまり向かない
コンパウンド、バフの性能がUPして、低速で回してもデリケートな塗装に対しては使いにくいかなというのがTW的な感想。
ただしっかりしている塗装に対しては、スピーディーにキズを除去出来るので悪くはないです。
ただ個人的に初期研磨の理想は『ほぼ一発仕上げ』なので、シングルは理想ではありません。
シングルアクションで仕上げるのは用途が違う
最近では聞かなくなりましたが、シングル1本で仕上げる。
シングルで軽くサッと磨いた方がキレイになるという人達がいました。
他の研磨職種ではシングルでの仕上げの方が良いこともあるようですが、クルマの塗装に対しては基本的にシングル1本でキレイにというのは難しい(塗装の色によってはキレイに見える・塗装を理解していない・キレイの基準が低い場合はキレイに見える)
そもそもシングル1本で仕上げるというのは極端な例で例えてみると
日本刀で野菜の飾り切り(薔薇とかに見える様にキレイに切ったりすること)
どう考えても、野菜を飾り切りするのに長い日本刀で切るより、適切な長さの包丁で切った方が作業しやすいですよね(同じクオリティーを表現できないと思います)
逆にマグロなどの大きな魚を切るときは日本刀みたいな包丁で切りますよね?
そもそも求めているところが全然違うので、それ1本にこだわることが不毛(各々の特性を理解していることが重要)
シングルアクションの目的は研磨スピードを上げて、塗装肌を変えること
個人的なシングルにメリットとしては、先ほどから言っているように『研磨スピードのUP』と『塗装の肌を変えること』だと思っています。
シングルは磨くより、『研ぐ』感覚に近いです。
コンパウンドとの組み合わせ次第では塗装の肌を大きく改善できます。
TWの主観ではありますが、シングルの研磨でガッツリ塗装の肌を変えるなら『サンディング』と呼ばれる研磨(ペーパーを当ててあげる)の方が確実かなと思っています。
このような感じでペーパーを当ててあげた方がいいのかな〜(確実に塗装の肌を変えられる)
シングルを使った研磨をすることで、通常より肌を改善するぐらいの認識で良いと思う。
シングルアクションポリッシャーを難しいと思ったことはない
扱いが難しいと言われるシングルアクションポリッシャーですが、今までシングルを難しいと思ったことはありません。
扱いは確かに『ギア』『ダブル』より難しいと思いますが、慣れの問題でしかありません。
加圧がどうだ?動かし方は?など色々ありますが、コンパウンドやバフのマッチングを出すことが大事ですし
加圧や動かし方は『ダブル』の方が意識しないといけないと思っています。
シングルの扱いを難しくしてしまっているのは、使い手自身です。
下地処理の知識を知っているか、研磨の考え方次第では非常に難しいポリッシャーになると思います。
逆に理解していれば、別に難しくないのかなと
特性を理解した研磨をすれば、慣れていないポリッシャー扱いでも大きく結果は変わりません。
『シングル』で理解したこと『ダブル』で理解したことは、どちらにも応用できると思います。
シングルアクションポリッシャーのまとめ
- シングルはモーターのトルクをダイレクトに伝える
- シングルを使っている人が減っていたが、最近見直している人が増えている
- シングルのトレンドは『低速』『高トルク』
- 『コンパウンド』『バフ』の性能が上がっているのでシングルの可能性も上がっている
- シングルの磨きは塗装肌を改善することでキレイになる傾向(他の研磨と比べて)
- 確実に塗装肌を変えるならペーパーを当てた方が確実
- シングルを使いこなすということはシングルの特性を理解すること
- シングルにできること、できないことを把握する
- ポリッシャーはどれが良いかではなく、使い分けが大事
今回、自分なりにシングルを使ってみたことで研磨に関して色々見直してみました。
おかげで色々な引き出しが増えたな〜と感じています。
現状では自分の理想の研磨はダブルの方が近いですけど、シングルの方が目的に早くたどりつけることも。
シングルを色々使ってみるのも面白いと思いますよ^^
ぜひ使ってみてください^^