固形、液体ワックス、スプレーワックスの特徴とは?ワックスの種類を理解することでクオリティアップしよう

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記事概要
こちらの記事ではワックスの種類についての記事紹介になります。

固形ワックス、液体ワックス、スプレーワックスと大きくワックスは3種類。

どのワックスを使うか?というのも大事なのですが、ワックスの特性を理解して使うことでより楽しいセルフカーケアを楽しみことが可能。

今回は各ワックスの特徴や実際に施工するとどうなるか?と言うことを紹介しています。

ワックスの基本を知って楽しく洗車しよう♪
自分のサムネ

こんにちはワックスマニアのテールウォーカー@tailwalker020です。

今回はワックスの種類についての紹介になります。

ワックスの種類が違うと何が違うか?って分かりにくい人もいると思います。

ワックスを選ぶときのチョイスとして選択肢に上がるのが

  • 固形のワックスを選んで艶を出来るだけ求めるか?
  • 液体ワックスを使って、出来るだけ簡単に作業をしてある程度の艶を求めるか?
  • スプレーワックスで一時的な塗装保護をするかメンテナンスを行うか?

上記のような感じになると思うのですが、そんなこと言われても実際にどんな感じで効果がでるか分からない人の方が多いです。

価格が高く性能が良いと言われる固形ワックスだけ使っていれば問題ないというわけではなく、ワックスにも適材適所な場面があります。

テールウォーカー

せっかくワックスを使うなら少しでも効果的に使いたいですよね?

そこで今回は3種類のワックスを比較することで基本的なワックスの知識を理解し、効果的にワックスの使用ができるようになるための紹介になっています。

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テールウォーカー

カーディティラー&洗車メディア
テールウォーカー
tailwalker

ワックスの種類

ワックスは大きく溶剤で作られた石油系溶剤ワックス天然オイルで作られた天然ワックスの2種類に大きく分かれており、その中でも形状の違いとして大きく3種類に分かれます。

ワックスの種類は大まかに3つ
テールウォーカー

まずは各ワックスの特徴を紹介していきます。

  • 半練りワックス(コンパウンド入りの柔らかいワックス)は使わない人の方が多いと思うので、今回は含めておりません。
  • それと液体ワックスの定義がスプレーワックスとドロっとしたクリーナーみたいなワックスが一緒の定義になっているようなので、今回はその2つを分けて紹介しています。

固形ワックスはコート剤としての機能に特化

固形ワックスの特徴
  • 【艶】【撥水】【耐久性】は申し分なし
  • 施工が大変(ワックスの中では)
  • クリーナーとしての効果は低い
  • 下地が仕上がっていると効果が高い
  • 価格は高め
ザイモール チタニウムグレイズ

固形ワックスは固形と言う通り、見た目が蝋みたいな感じのワックスのことを指します。

チタニウムはネットリした感じ
ザイモール チタニウム グレイズ
コンコースはカッチリした感じ
ザイモール コンコース
テールウォーカー

いわゆるワックスといえばこんな感じですよね

塗り込み、拭き取りも特に難しい事はないですがワックスの中では拭き取りが大変かな?

イタルグレイズ
塗り込みはアプリケーター の接触面全体にワックスをしっかりとつけるのがポイント
拭き取りは
拭き取りもはワックスの中では少し大変…
テールウォーカー

固形ワックスは他のワックスと比べると拭き取りが大変かも…

固形ワックスは塗装面に残りやすいと言われているぶん【艶】【耐久性】【撥水】に関しては安定の性能を誇っています。

コート剤が塗装面に残るイメージとして拭き取りが大変なコーティングは塗装面に残るイメージ。

なので私としては基本的にはガラスコーティング>天然ワックス>簡易系コーティング剤の順で塗装に残るコーティングとして考えています。

ただ一概に塗装に残るから良いというものではないし、使われる素材次第では塗装面に残らないものでも大きなデメリットを持つものもあるので、使っているコーティング剤の特徴を掴むことが重要ですね。

固形ワックスの施工は大変な部類に入るかもしれませんが、ガラスコーティングと比べれば作業性は格段に良いですし、何か失敗したとしてもリカバリーは容易なのでそんな心配する必要もありません。

ガラスコーティングはリカバリーが難しくDIYではどうにもならなくなってしまうこともありますね。

施工性はワックスの種類で異なりますがワックスの種類の中では施工が大変だったりしますね。

酷いムラや拭き残しがあると最終的には研磨しないと除去できなくなってしまうことも普通にありますが、基本的に固形ワックスであればある程度強めに拭いてあげれば普通に除去できます。

テールウォーカー

トップワックスやクイックディテイラーなどを使うと除去しやすくなりますよ♪(似たような成分があることで硬化したワックスに馴染み、拭き取りやすくなる)

申し分なく艶があるのは固形ワックスで、下地処理を理解している方にとっては非常に便利なワックスであると言えます。

施工時に軽度の汚れならある程度は落ちることがありますが、汚れ落としとしての機能は期待しないほうが良いかな。

汚れが落ちないことをデメリットという人もいますが、基本的な流れとしてケミカル洗車などで塗装面の汚れを処理してからの施工が基本なのでデメリットにはなり得ませんね。

テールウォーカー

コート剤を施工する前では基本的なことです

液体ワックスはクリーナーにもなるワックス

液体ワックスの特徴
  • 施工性が良い
  • クリーナーとしても使用可能
  • 撥水や艶などは固形ワックスと比べると劣る
  • 固形ワックス施工前の下地処理やベースにも使える
  • ワックスのリセットにも使える
チェリーグレーズ
適量とる
液体ワックスの見た目は通常のクリーナー系と一緒
塗りこみ
塗りこみ
液体ワックスはスムーズに塗り込めます
粗ぶき
仕上げぶき
拭きあげも比較的容易であることが多い
テールウォーカー

最大の特徴はクリーナーとしても普通に使えて、ワックスとしての効果もあるのでワックスの中では最も汎用性がありますよ。

クリーナーと液体ワックスでは厳密にいえば違うかもしれませんが、液体ワックスでもクリーナー系ケミカルと似たような効果を感じることもできます。

実際にクリーナー系ケミカルでもトップコートを施工する前のベースとして使えるものも普通にありますね。

とりあえず汚れを落として簡易コーティングしたいという時であれば、液体ワックスは重宝しますよ。

海外では酸性ケミカルはあまり使われないらしく、汚れをクリーナー系で除去する人達が多いと良く聞きますね。

天然ワックスが普通に使われる文化ならではかもしれません(ワックスはスケール付着が少ない)

下地処理のやり方は分からないけど、とりあえず施工したいって人におすすめ!

スプレーワックスはワックスのメンテナンスや軽度の汚れ落としに便利

スプレーワックスの特徴
  • 施工が非常にカンタン
  • 耐久性はあまりない
  • 単体施工だと物足りない時あり
  • 天然ワックスなどのベースが入っていると良く撥水する
  • 汚れが意外と落ちるのでメンテナンス時にスプレーワックスだけで済んでしまうこともある
  • 天然ワックスのメンテナンスに重宝する
  • ワックスの拭き取りが大変な時にスプレーワックスを使うことで拭き取りしやすくなる

使い方は非常にシンプルで硬く絞ったクロスに吹きかけて、塗り込んでいくだけです。

トップワックス
トップワックス吹き付け
硬く絞ったクロスに吹き付けるのがポイント!
乾拭きで仕上げる
乾拭きで仕上げ
トップワックス施工前
Before
トップワックス施工後
After
トップワックス施工前
Before
トップワックス施工後
After
テールウォーカー

重度の汚れは厳しいですが軽度の汚れであれば万能的に汚れを除去できます。私はスプレーワックスでメンテナンスするようになってからケミカル洗車の出番が減りました♪

施工後はもちろんワックスならではの艶々感は表現されますし、スベスベで美しい塗装面を表現してくれます。

スプレーワックスはコート剤として強力な物ではありませんし、洗車をしたら簡単に除去できます。

ただ洗車するまでは割と塗装に残っている感じがしているので、しっかり塗装を保護してくれますし、毎回洗車後に使用できれば簡単にキレイを維持できるのが大きなメリット。

一時的な塗装の保護、ワックス施工をされたクルマのメンテナンスをするためのワックスという立ち位置ですね。

固形、液体、スプレーワックスを比較する

オートブライトダイレクトのワックス

実際に各ワックスを施工したらどのような違いが出るか比較していきますね♪

今回比較するために使うのがオートブライトダイレクトの製品で紹介していきます(たまたま同じメーカーで3種類全て持っていたため)

今回比較する製品
テールウォーカー

メーカーをまたぐと紛らわしいので、一つのメーカーで統一して施工します。

ということで各ワックスを施工していきます。

検証の条件
  • 同じメーカーでの施工
  • 各ワックスの通常の特徴を持つ製品(何かに特化していると検証の邪魔になるため)
  • 塗り込み後、5分間放置してから拭き取り
  • 施工完了後乾燥時間として1日放置
  • 全ての写真は左から【固形】【液体】【スプレー】になっています。
オートブライトダイレクト施工
オートブライトダイレクト テスト
ワックス施工
ワックスの放置時間
塗ってから5分放置
テールウォーカー

乾燥時間はとても大事です。施工してから、すぐに濡らしてしまうと効果が減少してしまうこともあります。

塗装面の艶を比較する

最初はどれぐらい塗装のキズを隠蔽してくれるか?艶があるか?の検証をしていきます。

条件としてはキズだらけの塗装面に対して、3種類のワックスを施工してどれぐらい差が出るか?っていうところで検証していきます。

施工後の艶感
左から固形、液体、スプレー
テールウォーカー

ライトの当たり方などでも見え方は変わりますが、パッと見ではほとんど変わらないと思います。

それでは実際にアップで見比べてみます。

固形ワックスの艶感
固形ワックス
スプレーワックスの艶感
液体ワックス
液体ワックスの艶感
スプレーワックス
テールウォーカー

全然違いが分からないと思います 笑

分かりやすいように写真を横に並べてみました。

ワックス施工後の艶比較
テールウォーカー

左から順にキズが見えない状態=艶がある状態(より黒く見える状態)になっているのが分かりやすくなったと思います。

微妙な違いですが、これがクルマ全体施工した状態で見ると艶感はびっくりするぐらい違います。

よく狭い範囲でマスキングして艶の検証などをしていたりもしますが、ある一定以上の艶感を比較するならクルマの側面を施工して左右で比較をしてみる、または1台丸ごと施工して比較してみないと実際の艶感って分からなかったりしますよ。

撥水を比較する

テールウォーカー

撥水も艶と一緒で固形⇨液体⇨スプレーワックスの順番で撥水するのが基本です。

撥水に関しては動画の通りなのですが、スプレーワックスに関しては固形ワックスなどの上に施工しないと効果を実感できないことが多いですね。

単体施工ではほとんど撥水しませんが、撥水しなくなった天然ワックスの上に施工するとバチバチに撥水したりします。

液体ワックスはいわゆる疎水レベルでの撥水をすることが多いです。

製品の特徴で異なることはありますが、基本的な製品で言えば上記のような傾向がありますね。

耐久性を比較する

耐久性の比較って正直難しいと思っています。

条件が異なれば全く結果は変わりますし汚れが強烈な場合、コーティングやワックス程度では効果を感じれなくなることなんて普通にあると思っています。

そこで今回は汚れに対してというよりは、塗装に対してどれだけ残るか?ということを比較します。

耐久性を見る条件
  • 通常の中性シャンプーにて洗車して塗装にどの程度ワックスが定着しているのか確認する(最もポピュラーな洗車による影響を確認)
  • 酸性ケミカルにてワックスが影響を受けるのか?(ガラスコーティングだと撥水しなくなることもある)
  • アルカリ性ケミカルにて塗装がどのような影響を受けるのか?(アルカリ性ケミカルは塗装に対してもワックスに対しても攻撃性がある)
テールウォーカー

これを見ると天然ワックスのメンテナンスイメージが湧くかも?

中性シャンプーでワックスが受ける影響

それでは施工してある状態から中性のシャンプーで洗っていきます。

施工後の艶感
ワックステスト 中性シャンプー
中性シャンプーで洗車しています
シャンプー洗車後の艶感
中性シャンプー後の状態
テールウォーカー

明らかにスプレーワックスの部分が薄くなっています。

固形ワックス 中性シャンプー後
固形ワックス 中性シャンプー後
液体ワックス 中性シャンプー後
液体ワックス 中性シャンプー後
スプレーワックス シャンプー洗車後
スプレーワックス 中性シャンプー後

【固形ワックス】と【液体ワックス】はトーンが落ちたままですが【スプレーワックス】は施工前とほとんど変わっていません。

スプレーワックスに関しては定着性は低いことが分かりますね。

定着性が悪いという事は一概に悪いとは言えず、劣化したワックスを簡単に除去できたり塗装面に対して悪い影響が出にくいとも言えます。

定着しない=悪いコーティングと捉えがちですが、用途次第では強力に定着するコート剤よりもプラスに働くこともあります。

テールウォーカー

どのような意図を持って使うかが大切!

固形ワックスと液体ワックスは影響を受けているようには感じませんが施工直後と比べると余剰成分が多少なりとも落ちるので艶は少し引く傾向があります。

酸性ケミカルで撥水と艶は変わるのか?

次は酸性ケミカルにて検証していきます。

酸性ケミカルは無機系の汚れ【スケール】【イオンデポジット】【雨ジミ】と呼ばれるものに有効なケミカルで、メンテナンスには必須と言えるケミカルであるとも言えます。

ガラスコーティングの製品によっては酸性ケミカルを使うと艶や撥水が除去されてしまうことがあると言うのは有名ですね。

じゃあワックス類はどうなるか?ってことで検証してみます。

酸性ケミカル ワックステスト
酸性ケミカルを塗り込み
酸性ケミカル ワックステスト結果
酸性ケミカル使用後

艶に関しては基本的に変化なしと捉えて基本的には大丈夫です。

撥水はこんな感じ

テールウォーカー

撥水も酸性ケミカルを使ったから問題あると言うふうには見えませんね。

酸性ケミカルで除去されるようなことがないのは分かりますがケミカルを使う以上、多少なりとも悪影響を及ぼす事は意識しておくと良いかもしれません。

アルカリ性ケミカルは影響を与える可能性大?

最後にアルカリ性ケミカルでの耐久性をチェックします。

アルカリ性ケミカルはガラスコーティングでもワックスでも使いたくないって人は多いのではないでしょうか?

アルカリ性のケミカルは有機系の汚れ【油分汚れ】【砂汚れ】に有効だったりしますね。

アルカリ性ケミカルは汚れもよく落ちますし非常に便利なのですが、撥水をダメにしてしまったり艶感を除去されたり塗装面に対して攻撃性があったり色々ありますね。

テールウォーカー

ちなみに私も出来るだけアルカリ性のケミカルは使いたくない派です(普通に使っていますが)

研磨後とかだと仕上がっているように見えても、些細な研磨目が見えてしまうこともあります(研磨のアプローチでかなり結果が変わる、研磨目を隠さないと言われるコンパウンドでもそのような結果になることあり)

通常の中性シャンプーでは問題ないけどアルカリ性のケミカルだと見たくないものが見えてしまうことがあるため、デリケートな塗装に対しては使いたくない人も多いと思います。

そんなアルカリ性ケミカルがワックスに対してどのような影響を及ぼすのか?検証していきます。

やり方はシンプルでアルカリ性ケミカルをシャンプーのように使い、ワックスの艶感がどうなるか?と言う感じで行なっていきます。

ワックスのアルカリ性テスト
アルカリ性のケミカルで洗浄
テストパネル濯ぎ
アルカリ性ケミカルを濯ぐ
アルカリ性は塗装面に残留しやすい
テールウォーカー

水がベターってなってしまうのはアルカリ性ケミカルあるあるですね。これを解消するには大量の水をかけて成分を濯ぐ or 中和して残留成分を解消します。

ワックス アルカリ性 使用後
洗浄後、ワックスの施工箇所は分からなくなっています。
テールウォーカー

意外と簡単に除去されてしまいます。

ちなみに今回使ったアルカリ性ケミカルはワックスに出来るだけ悪影響を与えないと言われるケミカルですが、もろ影響を与えています 笑

今回使っているワックスメーカーではない製品なので同じメーカーで試した場合は分かりませんが、結果的にはそんなに変わらない可能性が高いと思っています。

そんな強力に見えるアルカリ性のケミカルですが、アルカリ性ケミカルにも色々な種類があります。

なので他のアルカリ性ケミカルで試してみました。

ワックスに影響を与えないアルカリ性ケミカル
某アルカリ性ケミカルにて洗浄
ワックスのトーンが落ちていない
某アルカリ性ケミカルで洗浄後
テールウォーカー

塗装面の艶が落ちていないのが分かると思います。

アルカリ性のケミカルが一概に悪と言えないのが分かりますね。

中性ケミカルでもアルカリ性と同じような効果があるのもありますが、洗浄後に艶感が分からなくなってしまうのもあります。

そこを踏まえると一概にアルカリ性が悪とは言えないのが分かります。

テールウォーカー

まあ先ほど使ったケミカルでもワックスが除去されることは普通にあります 笑(あくまでも除去されにくい傾向があるだけ)

当然ワックスとケミカルの組み合わせで問題ないこともありますが、基本的なところで言えばワックスはアルカリ性のケミカルで影響を受けやすいのが分かります。

簡単に除去される=耐久性がないの構図は違うと思っています。

私が思うコーティングの耐久性は実際に使ってみて良い効果を感じれる期間だと思っていますし、コーティングの耐久性はいわゆる物理的な要素ではなく、汚れにくさの体感期間だと思っています。

ワックスはガラスコーティングと比べると物理的な耐久性は低いですが、明らかに効果を感じている人達が増えています。

撥水や塗装面に残るという意味での耐久性ではガラスコーティングは非常に良いですが疑問を持っている人も増えてきてますよね。

テールウォーカー

どのような意図で施工するかが大事。
謳い文句をそのまま信じて施工しても結果が謳い文句通りにならないことは普通にあります。

コーティングの耐久性についての記事やコーティングのレビューは参考にならないという記事もありますので興味のある方はご覧ください

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アルカリ性で除去される=耐久性がないと判断する人もいるようですが、そもそもアルカリ性ケミカルと同じレベルで汚れは降り注ぎませんし、耐久性があるからキレイを維持できると言うのは別の話です。

ガラスコーティングの汚れやすさを理解している人には分かる話ですね。

別にガラスコーティングが悪と言うわけではなく、使い方やその製品の特性を掴んで結果がよければなんでも良いと思いますよ(他の製品にも言えること)

下地状態が悪いときでの施工効果を比較する

よくコーティングやワックスの施工前は下地処理が大事って言ったりしますよね。

ただ『下地処理をしてね』って言われてもよく分からない人もいますよね。なので汚れている状態から施工していきどうなるかを見てもらえばと思います。

使うテストパネルは花粉と黄砂が付着しているザラザラボディです。

花粉、黄砂、スケールまみれのパネル
スケール、花粉、黄砂まみれのパネル

なかなかこの状態から施工することはありませんが極端な例で検証するのが一番ですね。

ということで、固形ワックスより塗り込みしていきます。

汚れている状態から固形ワックス
固形ワックス施工
塗装面が汚れている為、施工しているとザラザラを感じます。
固形ワックスザラザラしている
固形ワックス施工後
テールウォーカー

施工していない箇所と比べても、ほとんど変化なしですね 笑

これは当然の話で固形ワックスはコート剤としての機能に特化しているので汚れ落しには不向きです。

ちなみに汚れの上から施工しても撥水はバチバチしていますが、撥水していても艶が出ていなければワックスを施工する意味はありませんよね。

汚れは全然落ちていませんし、施工中ずっとザラザラしているのが明らかに分かります。

当然の話ですが、施工不良になること間違いなしです 笑

次は液体ワックスを塗り込みしていきます。

汚れている状態から液体ワックス
固形ワックス施工
施工中ザラザラしていますが徐々にツルツルになっていきます
液体ワックスで塗装面ツルツル
肌触りがツルツルになるまで施工
テールウォーカー

ツルツルになるまで施工といっても念入りに施工するぐらいの感じ

液体ワックス施工後
テールウォーカー

液体ワックスはクリーナーとしての効果も見込めるので、汚れを落としながら艶を出します。

液体ワックスは下地を作りながらワックスによってコート剤も施工されます。

上記の写真の状態を考えると塗装が汚れてる状態では液体ワックスを施工すると良いことが分かりますね。

塗装面がザラザラしていましたが施工後はツルツル状態になっています。

ワックスとしての艶は固形ワックスが優れていますが、それは下地ができている状態だからこそです。

汚れがないことによる艶が大事であることが分かると思います。

最後にスプレーワックスを施工

汚れている状態からスプレーワックス
スプレーワックスで施工
スプレーワックス施工後
テールウォーカー

多少の汚れが除去されたことによって艶が出ています。

スプレーワックスは艶感は低いですが、多少のクリーナー効果があるので汚れが落ちることで少しキレイになっています。

肌触りとしてザラザラ感は多少なりとも改善されています。

これだけの汚れがある程度キレイになると言うことは普段のメンテナンスとしてもある程度期待できますね。

施工後の写真を並べました。

汚れている状態からワックス比較.001

全然違うのが分かります。

下地が出来ている塗装状態では固形ワックスが最も艶がありますが、汚れが付着している状態からの施工であれば液体ワックスが最も効果的です。

汚れがついている場合はワックスの艶自身よりも、汚れがないことによる艶の方がキレイに見えることが分かります。

各ワックスの考察

スクロールできます
ワックスの種類撥水クリーナー効果備考
固形
ワックス
下地が出来ていないと効果は激減
液体
ワックス
ワックスのリセットやワックスのベースにもなる
スプレー
ワックス
メンテナンスに重宝

各ワックスを比較するとイメージ的には上記の表みたいな感じです。

使いわけですが基本的なところで

固形ワックス⇨下地処理が出来てから施工するのがおすすめ

液体ワックス⇨下地処理が分からない人向け(何を使って良いか分からない人には一番おすすめ)

スプレーワックス⇨普段の洗車の後に施工する。ワックスメンテナンスに必須

テールウォーカー

ケースによって固形ワックス or 液体ワックスを施工して、トップワックスやメンテナンス時にスプレーワックスを使います。

使い分けるなら固形ワックスと液体ワックスを好みに応じて使い分けしますが、理想的なのは全てのワックスを組み合わせて使うことです。

下記のフローに従って作業することで各ワックスの特徴を活かせます。

STEP
液体ワックスで下地処理をする

液体ワックスで大まかな汚れの除去、ワックスが定着しやすいようにベースを作る(酸性ケミカルなども同時に施工すると良い感じ)

STEP
固形ワックスを施工

液体ワックスを施工することで固形ワックスが定着しやすくなっている。

STEP
スプレーワックスでワックスの保護や延命、ブースターとして施工

固形ワックスがベースに入っているかどうかで撥水は変わる。

固形ワックスの拭き取りが硬い時に使うことで拭き取りしやすくなる。

メンテナンス時に使用することで、軽度の汚れ落としとワックスの延命が可能。

テールウォーカー

どれを使うか?ではなく組み合わせて使用することでワックスの魅力を引き出せます。

まとめ

  • ワックスの性能としては固形、液体、スプレーワックスの順
  • どのワックスが効果が高いではなく特性の違い
  • 3種類のワックスを組み合わせることで、より高い効果を感じることができる
  • アルカリ性のケミカルを使うとワックスの効果がなくなる可能性あり

3種類のワックスを使いこなすことでワックスの性能を最大限活かしながら、キレイの維持も簡単になりますのでワックスを使ったカーライフをしてみませんか?

以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。

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