こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
前回レビューさせてもらったシリコン洗車ですが、作業内容や効果に疑問に思う人も多いようでブログに書くとツイッターで言ってから様々な質問が飛んできました。
そこで今回はTW(テールウォーカー)が実際に施工してみた感じから、色々な疑問に答えていこうと思います。
シリコン洗車の関連記事は下記参照。
疑問1 シリコン洗車と天然ワックスはどっちの方が艶感がいいの?
シリコン洗車といえば艶感が売りだと思いますが、天然ワックスと比べて艶感はどうなんですか?
塗装状況でも変わるし経過も全然違いますが、キズの隠蔽力に関しては『KF-96』を使ったシリコン洗車の方が隠蔽してる感はあります。ただ天然ワックスの方が艶の耐久性は感じますね
天然ワックスもシリコンオイルも同じ油分なのですが、結果は全然違います。
天然ワックスは独特な艶感や耐久性などを絶妙なバランスで作られていますが、なんでもキズを隠すような性能は持っていません。
キズだらけのクルマや劣化している塗装であればシリコン洗車の方が効果を感じやすい傾向にあると思います(これは塗装状態によって経過が違います)
シリコンオイルは撥水しない耐久性のない液体ワックスぐらいのイメージで考えると良いかもしれませんね(メリットはギラギラにならない。なってもリカバリーが容易)
簡単に隠蔽できるのは大きいし塗装状態を選ばないというのは大きなメリット。
劣化している、汚れが付着している状態だと、ここまでは天然ワックスでトーンが落ちないと思います。
でもシリコン洗車は落ちます。
決してどちらが優れているという事を言いたい訳ではありませんし『シリコン洗車』と『ワックス、コーティング』を比較すること自体が無粋かなと思ってます。
それぐらい特性が違うとも思ってます。
ユーザーにとって良いと思うものは違う為、ユーザーに合うと思うものを使えば良いですよね♪
ちなみにこれは主観なのですが『天然ワックス』『ガラスコーティング』『シリコン』はそのコーティングの独特の艶感がある。
よくワックスの艶はヌルヌルと言いますが、ヌルヌル面においてはシリコン洗車の方が感じるかもしれません。
塗ってるものがオイルですしね 笑
トーンの落ち方が甘くても、離れてクルマを眺めてみると凄い艶感があるように見えることもあるので、トーンの落ち方だけが艶の見方ではないと思っています。
艶は奥が深い…
疑問2 含浸(がんしん)ってやる必要あるの?
含浸(がんしん)は汚れを除去するためにやるのは分かったけど、含浸することによってシリコン洗車の性能は上がるの?
TW的には事前にケミカルを使って汚れが取れていれば、塗装面に対してダイレクトに施工できるので含浸は不要かな。テストパネルに2週間ドブ漬けで含浸を行いましたが『艶感』『撥水』『耐久性』が変わったように感じませんでした。
上記にもあるように今回のシリコン洗車の検証では、テストパネルに施工後、2週間放置しました。
当然艶は出ますが、撥水などに関してはシリコン洗車のレビュー記事で書いた状態と同じで特に撥水に関する変化はありません。
じゃあ艶の耐久性はどうなのか?というところでシャンプー洗車をします。
通常のシリコン洗車ではシャンプー洗車をするとトーンが確認できずに除去されていましたが、含浸をした場合はどうなるのか?
結果は普通に除去されました…
シリコンオイルのみだと定着させるような成分が入っていないので長時間放置しても定着はしませんし、塗装内に染み込むようなことはありません。
シリコン洗車レビューの記事に書いたようにシリコン洗車後は水洗いのみでシャンプー洗車は除去されるのは同じです。
含浸についても、汚れがない場合はシリコン洗車の師匠【vwfixlifeさん】が動画内で不要と言っているので基本的に不要と考えて良いと思います。
含浸は最初は定着させるためと動画で言っていましたが、一番新しい解釈では汚れをふやかす為に漬け込むという認識で良いそうです。
疑問3 コーティングって化学的に考えた方がいいの?
シリコン洗車の方の動画で見たんだけどコーティングや汚れを除去するのに化学的に考えた方がいいの?化学式とかまで理解した方がいいんですか?
キレイにしたいなら汚れの性質を見極めた上で中和や馴染ませて落とすことは理解できた方がいいですね。化学式に関しては理解するに越したことはないですが、正直不要だと思います。ムダに成分がどうのこうの言う人達もいますが、それが全てのコーティングにとって良い結果になっているわけではありません。 コーティングもキレイがどうかは人それぞれの主観なのでキレイの基準をあげた上で自分にとっての最適化をすると良いです。
動画でシリコン洗車の説明を見ると基本的にシリコンオイルとアルカリ性のケミカルしか使いません。
化学的に汚れを理解していれば、酸性ケミカルは必須です(というかカーディティリングを行なっている人はほとんど知っている常識)
アルカリ性洗剤が汚れに対して有効なのも分かります(強力なのを使うとなんでも落ちる傾向にある)
ただ塗装面に対しては酸性よりアルカリ性の方がダメージを与える可能性が高いです。
化学的に洗車を行うなら酸性ケミカルを理解していないのはどうなのかなと…
それで化学的にと言われても『うん?』となってしまいますよね。
さらにいえばアルカリ性でも色々なタイプのケミカルがあるので、理解している人であれば少なくともアルカリ性のケミカルを段階を踏んで使う人が多い。
そもそもプロでも化学式まで理解している人はあまりいないんじゃないかな〜
ちなみに自分は化学式までいくと全く分かりません 笑
たまに成分の話が出ると〇〇を使っているからダメだとか、危ないなんていう人もいたりしますが、本当にそれ分かって言ってる?っていう人は多いです(まあ分かっていても実際にやって見ると結果が違うなんていうのはあるある)
話がそれましたがシリコンオイルとケミカルを使いこなすことでシリコン洗車自体のクオリティも上がると思いますよ。
疑問4 シリコン洗車後の塗装面は研磨後と一緒?
シリコン洗車後は塗装面が研磨後と一緒と伺いました。それだったら研磨っていらなくないですか?
研磨してある状態とシリコン洗車をした状態は全然違います。確かシリコン洗車の師匠も研磨した方が良い結果になると言っていた筈では?『研磨後』『洗車傷がある状態』『ケミカルで汚れを除去していない場合』塗装面は物理的に形は違います。
これに関しては自分もその動画を確認しましたが、明らかに誇大な説明をしていますね…
ビフォーの写真が太陽が当たっている写真、アフターが太陽が当たってない状態で表現していたり、確信犯です 笑
実際コーティングでキズが確認しにくくなるという現象がおきますが、物理的に塗装の状態が違います。
そもそもキズがない状態というのは塗装面が平坦な状態です。
上記のイラストを実際の車両で見るとこんな感じ
左から
- 研磨後⇨シリコン
- スケール除去後⇨シリコン
- 何もしないでシリコン(面白い状態になっています)
- 未施工
これはちょっと面白い状態になってます 笑
状態としてはコーティング施工後、撥水テストをして拭き取った状態。
通常であれば③より②の方が良い結果が出るんですけど、スケールを除去した後にシリコン洗車を施工したのは除去されてしまいましたが、スケールの上から施工したのは塗装面に残って良い結果が出ているパターン 笑
これは意外でした…シリコン洗車はスケール除去しない方が良いのか…?
水をかける前は②もトーンは落ちていたのですが、洗ったら普通に除去されてしまいました。
写真で見ると
研磨後と研磨前のライトの写り込みを確認してもらうとハッキリと映り込んでいるのが分かると思います。
次は『未研磨でシリコン洗車』『何も施工していない状態』
上記の写真は研磨しないで、シリコンを施工した状態(トーンは落ちてます)
こちらも違いは分かりますね。
それでは研磨している状態と研磨していない状態での違いはこんな感じです。
シリコンオイルが施工してありますが研磨前と研磨後一緒に見えますか?
自分にはどうみても一緒には見えません。
まあ他のコーティング剤にも言えることですが、コート剤を過信すると良いことないです 笑
ちなみに下地状態の違いによる撥水力の順番としては
- 研磨してある状態
- スケールを除去した状態
- 何もしてない状態
こうなる理由は先ほどあったイラストを見てもらえば分かりますが、研磨してある状態は平坦なので水を遮るものはありません。
洗車傷がある状態だと、キズがあり水が多少引っかかります。
ただ汚れを除去しないと汚れがダム状態になって、そこに水が引っかかるため撥水の低下にも繋がります。
キズがあるかないか、汚れがあるかないかは化学的にも物理的にも一緒ではありません。
クルマをキレイに維持する観点として出来るだけ研磨はしない方が塗装の為になりますが、キレイにするという事に置いては研磨は必須になります。
少しでも研磨のスパンを伸ばすために正しいメンテナンスをしたいですね。
疑問5 ショップタオルは使った方が良い?
シリコン洗車はショップタオルで施工した方がいいですか?
施工するときはなんでも良いとは思いますがマイクロファイバークロスより使いやすいとは思います。汚いところや消耗品的な使い方をするときはコスト的に優れているので、持っておいて損はしないと思いますよ
最近はコーティングの塗り込みで使っている人もいるようですね。
TWはシリコン洗車はワックス塗り込みスポンジであるアプリケーターを使って施工しています(沢山余っているのも理由の一つですが 笑)
自分は普段の洗車ではショップタオルを必要としていないので、使うとしてもキズが気にならない場所でワンポイント的に使う感じですね♪
シリコン洗車で鉄粉って取りやすくなるの?
シリコン洗車で汚れが取りやすくなるのは理解できるのですが、鉄粉も取れやすくなると動画内にありました。実際取れやすくなるものなのでしょうか?
ごめんなさい。これに関しては鉄粉が沢山ついているクルマである程度の期間試さないと分からないです。ただ取れやすくなる可能性はあると思ってます。と言ってもいきなり取れるというよりはシリコン洗車をしていく中で除去しやすくなるのかな?イメージ的には錆びたネジに対して潤滑剤を使って緩みやすくするようなイメージで除去しやすくなる感じなのかな?
あくまで可能性の話ですが、シリコンによって除去しやすくなる可能性もあります。
ただ黒い鉄粉と錆びた鉄粉は除去のしやすさが格段に変わるので、錆びた事によりスムーズに除去出来るようになることもあります。
動画内を見てると結局ヘラとかでカリカリして鉄粉を取っており、そのやり方だと普通に取れるので判断に困る…
シリコン洗車は塗装に対して悪影響を与えると思いますか?
シリコン洗車は色々な人から汚れるからやめた方がいいと言われました。実際どうなのでしょう?
あくまで主観ですが、自分自身もシリコン洗車をするまではそのようなイメージでした。
実際に施工してみたら、そんなに悪い影響はない感じはします。
施工前のイメージは劣化を促進するような撥水剤と同じ方向性のイメージでしたが、良い意味で裏切られた感じはします。
まあ定着しないという点において考えると、悪影響を及ぼすほど純粋なシリコンには攻撃性はなさそう。
コーティングと比べてしっかり定着しないので、シャンプー洗車をすると撥水と艶感はだいぶ落ちる傾向にありますね。
耐久性があるのを一概に良いとは思っていないので、定期的に再施工しても問題ないのはメリット。
定期的にリセットをする事で劣化したコーティング皮膜の入替は大事。
コーティングは施工時が一番キレイだと思っているので、定期的なコーティングは塗装のキレイに維持にも役立つ(施工するコーティングにもよります)
シリコン洗車はスケールも付着しにくいので、下手なコーティングをするくらいだったらシリコン洗車での維持は全然ありだと思います。
シリコン洗車のムラが取れない
以前にこのシリコン洗車のレビューでムラが簡単に取れるといっていましたが取れませんでした。理由は何が考えられますか?
塗装が基本的にキレイな状態を保てていれば、ムラは簡単に除去できるイメージですし固着する要素もほぼないと思います。可能性を挙げるならば『汚れ量が多い』『塗装が劣化しすぎてうまく拭き上げられない』の二点かな。
この二点はコーティング剤を施工するときにムラになる要因のあるあるですね。
汚れにコート剤が引っかかってムラになるパターンで、イメージ的には汚れにコート剤が固着してしまったり、マイクロファイバークロスでは拭き上げれない引っ掛かり方をしてる感じ。
ケミカルを理解している人なら汚れの除去は容易ですし、汚れを除去した後なら問題なく拭き上げれると思います。
水拭きを一回挟むだけでもキレイに拭き取れるとは思うのですが…
TW自身、汚れが蓄積している状態から施工をあまりしたことがないので分かりませんが施工の難易度が高いと思ったことはありません。
あとは塗装が非常に弱い状態だと何を施工してもムラになる塗装も存在しています。
これに関しては稀なパターンなので気にする必要はありません。
ただシリコン洗車はケミカル除去しないで施工してる方が高い効果を得れるかもしれないのでケミカルは使わない方が良いかも?
それが良いか悪いかはその人の判断によりますが。
これに関してはTWでは検証できないので、興味がある人は試してみてください(キレイの方向性が違う為)
シリコン洗車の疑問まとめ
シリコン洗車は個人的には面白い洗車スタイルでした♪
色々疑問があると思いますが、試してみると気に入る人も多いと思います。
自分のキレイの基準を上げるのに色々な洗車スタイルを知るのも一つですね。
色々試して自分の洗車知識をアップデートして楽しんでいきましょう♪
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。