こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
シリコン洗車ってご存知ですか?
シリコン洗車はvwfixlifeさんと言う方がYouTubeでシリコンスプレーやシリコンオイルを使った洗車方法です。
正直、洗車界の常識では純粋なシリコンだけでコーティングするなんてありえないと思った人も非常に多いと思いますし、試すまでもなく絶対悪影響だよって思った人も多いと思います。
実は私もそう思っているタイプで『シリコンなんか使ったらクルマがベタベタで取り返しのつかないことになっちゃうよ』って思ってたので、シリコン洗車に対して全く興味ありませんでした。
ただブログをやっているとシリコン洗車ってどう思いますか?って聞かれることが多くなってきたんです(当時、月に10件ぐらいは問合せあったかも)
そんな時に、シリコン洗車以外を否定している人をみてカチンと来たので『じゃあ、そこまで言うなら調べてやってみるよ!』ってなったのがシリコン洗車を調べてみるキッカケに。
調べてみたらシリコン洗車ってめちゃくちゃ面白そう…!ってなりました 笑
そこで今回はシリコン洗車を施工する前に色々と調べてみましたので、シリコン洗車の基本的な内容を記載していきます。
シリコン洗車に使うのは信越シリコーンの『KF-96−50cs』
シリコン洗車は冒頭で触れたようにvwfixlifeさんがYouTubeで広めた洗車でシリコンオイルやシリコンスプレーを使った洗車です。
詳しくはvwfixlifeさん動画を貼っておきますので、シリコン洗車をまず詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
vwfixlifeさんの色々な動画をみると分かりますが、小麦粉を使った洗車など色々な洗車方法を提案してくれており、色々な洗車の見解を知ると言う意味では一つの意見として非常に参考になります。
そのうちインタビューさせてくれないだろうか…
初期の頃はシリコンスプレーも使っていましたが、ほとんどの人は信越シリコーンのシリコンオイルを使って洗車していますね。
他のシリコンオイルで代用している人もいますが、同じようなオイルであればほとんど効果は変わらないと思われます(他の方がレビューしているのを見ていてもほとんど変わらないようです)
今回はシリコン洗車で推奨されているこちらのオイルで調べていきます。
信越シリコーンとは
信越化学は1953年、日本で初めてシリコーンを事業化。以来、シリコーンの優れた特性を活かして、さまざまな製品を開発して来ました。その結果、現在では5,000を超える製品を開発し、電気・電子、自動車、建築、化粧品、ヘルスケア、化学など、さまざまな産業分野のニーズにお応えしています。
また、信越化学はこれまでに国内はもとより、米国、韓国、中国、台湾、シンガポール、タイ、オランダなど世界各国に生産・販売拠点を設置。マーケットに直結した供給体制を整え、世界各地のお客様のニーズにお応えしています。その結果、国内トップ、世界でも有数のシリコーンメーカーに成長しています。
「信越シリコーン」ブランドをお届けして60年以上、信越化学はこれからも「信越シリコーン」の力をお客様のビジネスの力に変えるために、さらなる挑戦を続けていきます。
出典 信越シリコーンHP
HPを見ると分かるのですがシリコン関連商品ってこんなにあるんだと驚くレベルでラインナップされています。
それだけシリコンには幅広い特性があるのだなと感じました。
ちなみにTWの親父はメーカーの塗料会社で働いているのですが、信越シリコーン使ってるよ〜とのことで、塗装にとっても重要なメーカーだそうです。
シリコンオイルの使う粘度は50cs
これもYouTubeやブログにて、よく見かけるのですが粘度の購入間違いですね。
ちなみに品番で見ると『KF-96-50cs』の太文字の部分が粘度になります。
アマゾンで軽くみた感じだと『50』『300』『1000』あたりの粘度があり、数値が多いほど粘度が高い=ドロドロしているオイルということですね。
今回使っているのは『50』になりますのでかなりサラっとしている印象。
基本的にコーティングは塗装面に対して、拭き取った後は薄く残留成分が残っている状態なので、粘度を変えてもあまり結果は変わらないのかな〜と思います。
ただ実際に試したわけではありませんので、気になる方は是非試してみると良いかもしれません。
ただ情報的には、施工後の結果は対して変わらないと言っている人は多いですね。
KF−96はあまり撥水しないのですが、撥水に特化したシリコンオイルもあるようで興味あり。
シリコン洗車を突き詰めて、他のシリコンオイルを色々使っても面白い結果になるかもしれません。
まあ、そこまでやるとコーティング剤を作る側になりますが 笑
シリコンオイルの特性
非常にサラサラしているオイルで、エンジンオイルのようにいつまでもヌルヌルしている感じではありませんね。
エンジンオイルだとパーツクリーナーとかザラザラしている洗剤でゴシゴシしないと落ちません。
シリコンオイルは手に付着してもシャンプーなどをして拭き取ればそんなに気にならないかな〜
触った感じだと塗装に悪影響を与えるような感じはありません。
特性 | 効果 |
---|---|
耐熱性 | 熱酸化に対する安定性に非常に優れている(熱劣化しない) |
耐寒性 | 耐寒性に優れ、低温用メチルフェニルシリコーンオイルは、-65℃でも流動性を保つ粘度安定性…低温から高温まで広い温度範囲で粘度変化が少ない(冬でも施工性に影響がない) |
化学的安定性 | 化学的に極めて不活性。室温なら10%以下のアルカリ水溶液や30%以下の酸水溶液にはほとんど影響を受けない |
他材料への影響を与えない | 金属を初め、多くの材料に対して悪影響を与えることがない(どこでも使える) |
撥水性 | 高温で焼き付けると耐久性に優れた撥水性の被膜が得られる |
生理作用 | 安全性が高く、ほとんど無害と言われている |
まあ上記の表がザックリ言えることかな。
これから特性について記載していきますが、コーティング剤としてではなくシリコンオイル(素材)としてです。
特性=効果が出るではありませんので、勘違いしないようお願いします(そもそもシリコンオイルはコーティング剤ではなく素材の一つです)
ちなみにKF-96の試験結果はこちら(見ても参考にはならないかもしれませんが 笑)
特性① 耐熱性、耐寒性
耐熱性に関しては
- 耐熱性も優れており250℃の高温でも長時間使用できる。
- 成分も150℃まではほとんど変化しないと言われているため、熱に左右されない特性を持っている。
とは言え、だから何?と言う話であってクルマのボディは基本的に100℃以上あがることは基本ないのであまり関係ないんですよね。
他のコーティング剤にも言える特徴の一つとも言えます。
コーティング剤の謳い文句によくありますよね。
耐寒性に関しては-50℃になっても流動性は失わなれないので施工性に影響を与えないと言われていますが、これも他のコート剤にも似たような特性があるので特筆すべきものではないです。
特性② 化学的安定性
室温なら10%以下のアルカリ水溶液や30%以下の酸水溶液にはほとんど影響を受けないと言われています。
これに関しては洗車における酸性・アルカリ性ケミカルがシリコンに対して影響を与えないと言うことではなく、シリコンを製品に添加する時に影響を与えられにくいと考えられます。
実際にレビューした視点から言うと、そもそもシリコン洗車は塗装面に定着しない傾向があります。
そもそもシャンプー洗車でゴッソリ落ちるので、ケミカルが使える使えない以前の問題ですね。
劣化した塗装に関しては塗装面に残ったこともありますが、謎…
特性③ 他材料への影響なし
多くの材料に対して悪影響を与えることがほとんどなく、様々な部品に施工できます。
- 塗装面
- 樹脂部品(簡単に黒くはなるが耐久性はない)
- ガラス(好みは出ます)
実際に施工した感じとしては悪影響を与えないと感じましたし、施工した後に除去できないとも感じませんでした。
取り返しのつかない状態と言うのは人それぞれですが、下手な撥水剤の方が悪影響を与えているとも言えるかもしれませんね
ちなみにシリコンオイルは油分ですが成分的にはガラスに近い要素もあるので、ガラスコーティングの要素を持っているということになります。
実際に施工していると、ガラスコーティング要素は一切感じませんが 笑
シリコン洗車のメリット、デメリット
- 価格が安く入手しやすい。
- トップクラスの艶感。
- ある程度のキズの隠蔽ができる。
- 施工が容易。
- 樹脂パーツが簡単に艶々。
- これ一本でオールインワンの働きをいてくれる。
- 耐久性がない。
- 砂汚れを寄せつける(自分はそう思ってません)
- 信用性がイマイチ分からない。
シリコン洗車に対する色々な反応
非常にお手軽で効果を感じている人も多いシリコン洗車ですが、結構意見が評判については意見が割れます。
DIYユーザーにおいては愛されている洗車の一つだな〜と感じる反面、一部のプロやマニアの人からは『こんな洗車方法はあり得ない!』と強く否定する人もいらっしゃいます。
ということで、どんな声があるか調べてみました。
シリコン洗車の良い評判
今まで体感したことのない艶。
これ一個でタイヤも樹脂パーツも艶々
安くて効果を体感しやすい。
耐久性はないけど、簡単にリセットできるから劣化を気にしないで良い。
誰でも効果を実感しやすい。
なんかシリコン洗車は凄い楽しい♪
艶感はトップクラス。
シリコン洗車をレビューしている自分的には思った以上に満足していますし、安い価格でキレイになるのは嬉しいですよね♪
シリコン洗車の悪い評判
全く耐久性がない。
シリコン洗車をすると取り返しのつかないことになる。
全てが中途半端。
信者が多い。
謎の理屈を言っている人が多い。
プロの中でも意見が割れるシリコン洗車ですが、やったことないのに否定から入ってくる人はあんまり良くないですよね。
なぜシリコン洗車がここまで広まったのか?
なぜキレイになったと感じている人が多いのか?
個人的にはDIYで安くキレイにしたいならありだとは思います。
そもそもプロ用のコーティングと比較するのはナンセンスだし、シリコン洗車のどこに魅力があってどういう特徴があるかも分からず、耐久性のあるコーティングと比較して全く耐久性がないというのは不毛ですね 笑(そうなるのも多いに理解できますが…)
シリコン洗車とは?のまとめ
今回リサーチして思ったのはシリコン洗車は非常に面白い洗車スタイルでブームを巻き起こしたのも納得のできる洗車方法でした。
自分としてはシリコン洗車ってどうですか?と聞かれたら『オススメですよ』って答えますし、下手な簡易系コーティングを使うならシリコン洗車の方が良い結果が出ると思います〜って言いますね。
次回はシリコン洗車を実際にガチでレビューしていきたいと思います。
シリコン洗車記事のレビュー記事はシリコン洗車といえば信越シリコーン『KF−96−50cs』のやり方!ズボラな人にオススメをご覧ください。