こちらの記事はRUPES(ルペス)のコンパクトポリッシャー 【LHR75E】のレビュー記事になります。
ルペスはイタリア発の高級ポリッシャーメーカーでプロが最も絶賛する製品の一つです。
レビュー内容としては
・LHR75Eのスペック
・実際に研磨してみた感じ
・動画での紹介
・良くある質問(オービット径、バフ、コンパウンド)
こちらの80サイズなどと言われるコンパクトポリッシャーは研磨のクオリティを上げるうえで必需品。
高級ポリッシャーメーカーという事で少し手を出しづらいポリッシャーではありますが、手に入れると非常に便利なルペス75Eの紹介記事です。
こんにちはポリッシャーマニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
ポリッシャーでクルマを磨く姿ってカッコよくないですか?
見た目と性能がカッコよく、そのポリッシャーを使うだけでプロに見える、もしくは超一流に見えるポリッシャーがあったら使いたくなりませんか?
そこで質問です。
興味がある人と答えた人におすすめなのがRUPES(ルペス)というメーカーの製品。
ルペスのポリッシャーと言えば2020年では最もプロが使うポリッシャーの一つで見た目が最もカッコいいポリッシャーですね。(主観です 笑)
以前はプロ御用達みたいな感じでしたが最近ではDIYで使うことを推奨するような人も増えてきて一般的なポリッシャーになりつつあります。
ルペスのポリッシャーは以前プロ御用達!『RUPES(ルペス)LHR12E』ハイクオリティーハイスタンダードポリッシャーで紹介させて頂いていたのですが、そちらはいわゆる普通のサイズのポリッシャーでバフサイズは130mm〜150mmがつくタイプです。
全て一つのサイズのポリッシャーで研磨できるのが一番良いのですが、最近のボディ形状は逆Rだったり細かいパーツが多く通常のポリッシャーでは狭いところにポリッシャーが入らなかったり、効率よく研磨が出来ません。
そこでルペスを大好きな人におすすめしたいのが【LHR75E】
今回紹介する【LHR75E】は80サイズと呼ばれたりするサイズで、文字通り80mm〜のバフをつけて研磨するポリッシャーになります。
ちなみに通常のサイズと比較するとこんな感じです。
左側が従来のサイズで右側が今回紹介する【LHR75E】になります。
写真で見た通りパッド径が小さいのでLHR75Eは狭いところや、逆Rの研磨をスムーズに行う事ができます。
間違いなくトップレベルの性能を持つ機種なのでお金をかけてもいいという人には間違いないツールですね。
今回はそんな高級ハイパワーポリッシャー【LHR75E】を紹介します。
ルペス【LHR75E】とは?
RUPES(ルペス)はイタリアの高級メーカー
冒頭でも触れたようにルペスはカーディテイリング界において、最も人気のあるポリッシャーです。
“完璧な結果”を追求することが、RUPES社の哲学です。BIGFOOTは、可能な限り高い効率を作り出すようにデザイン されています。消費電力を抑える事がBIGFOOT開発チームの重要な課題の一つでありその革新的なシステムのおかげ で、従来のポリッシャーと比較し、最小限の消費電力で最大限の効果を得ることに成功しました。
ルペスのカタログから引用
BIGFOOTシステムは初心者でもレベルの高い研磨ができるユニークシステムで高バランス、低振動設計により操作性と作業効率のUPを実現しています。
オービット径とは?径が大きくなると研磨力が上がる
ルペスのパワーの源がオービット(振れ幅)
オービットってポリッシャーの回転するときの振れ幅を言うのですが正直ピンとこないと思います。
オービット径が小さいとキレイな円を描くように周りますが、オービット径が大きいとブレながら回転するようなイメージになります。
オービットが大きくなると研磨力が高くなる反面、回転がブレますのでキワを磨いているときに『ゴン!ゴン!』とパッドが当たってしまう可能性が高いです。(キワまで磨き込めないことも)
それを防ぐために『バフの選定』『ポリッシャーの扱い』は気をつける必要あり。
下記にて簡単にオービット径をイラストにしてみました。
ルペス【LHR75E】レビュー
メーカー名 | RUPES(ルペス) |
---|---|
製品名 | LHR75E |
ベルクロパッド径 | 75mm |
最大バフ径 | 100mm |
オービット径 | 12mm |
無負荷回転数 | 4000〜5500回/分 |
消費電力(定格電流) | 400W(4.2A) |
使用電源 | 100V |
重量 | 2.3kg |
LHR75Eの細部
ルペスはやっぱり見た目がいいですよね〜
なんかルペスを使ってるだけでプロっぽい感じでカッコよくなります 笑
ただ個人的に使っていてカッコいいって言うのは大事な要素。
好きな道具を使って塗装をキレイにするって言うのは道具マニアからするとめちゃくちゃ楽しいんですよね♪
ルペスはオービット径が大きいのが魅力でもありネックでもあるのですが、【LHR75E】はパッド部分が柔らかい樹脂タイプになっているのでキワを磨く時にパッドが当たってしまってもダメージが少なく済むような工夫がしてあります。
パッドは触ると普通に曲げられるぐらい柔らかいので、キワを攻めて研磨して『ゴン!ゴン!』と当たってもある程度は安心できます。
ただマスキングなどで養生してから研磨した方が間違いないですけどね。
スイッチ部分はON・OFFのみのシンプル機構。
個人的にはトリガースイッチよりもLHR75EみたいなONになったら回りっぱなしの方が好きです♪
あくまで私の好みですが、ダブルアクションに関してはトリガータイプでロックスイッチを押すのが億劫なんですよね。
ON後に気持ちよく吹け上がるタイプならトリガータイプも気持ち良いですが、ルペスは初動が割とゆっくりの傾向があるのでトリガーだと使いにくいかな?
シングルやギアならトリガータイプの方が好き。
ちなみにルペスの15mm、21mmオービットのポリッシャーはトリガータイプですね。
ルペスのスピードダイヤルはポリッシャーの後方についていますね。
スピードダイヤルは『1〜6』まであります。
無負荷回転数は4000〜5500回/分で回転数の幅は狭いように見えますが実際に研磨すると回転数の違いはしっかり体感できます。
ルペスはハイパワーポリッシャーと呼ばれるだけあって低速でもしっかり研磨できるのは魅力。
LHR75Eでネックなのが電源コード自体がめちゃくちゃ長いと言うこと
通常の電動工具って長くても5mくらいなんですがこちらのLHR75Eは電源コードが9mあるので長いんですよね。
私が使っている延長コードは10mなのでそれがコードについていると思ったら長すぎる…
電源コード自体が長すぎるとは思いますが、DIYユーザーにとっては延長コードが必要にならなくなるので良いのかな?
横置きにする必要がない
ポリッシャーの横置きってあまりしたくないですよね?
何が嫌ってバフに砂などがつく可能性があり、研磨に影響があることも(ガレージ内では問題ないけど野外で磨くDIYユーザーにとっては結構嫌な悩みでもあると思います)
それを解消してくれるメリットの一つにポリッシャーが自立してくれることが挙げられます。
BIGFOOTって書いてある下の白いゴム部分を地面に向けておくと…
- ムダにポリッシャーにキズが入らなくなる。
- ポリッシャーのスイッチを切ってパッドが空転している時も自立させることですぐに置ける。
意外と地味かもしれませんが、結構回転が止まるのを待つのはめんどくさい…
できるだけ空転させないようにポリッシャー回転をスムーズに止まるようにしたりもしますが、サッと置けた方が当然楽ですよね。
狭いところもしっかり研磨できる
通常のポリッシャーサイズで全て研磨するのが職人だっていう人もいますが、物理的にポリッシャーが入らなければ磨けません。
同時に磨けたとしても無理が生じるので仕上がりがイマイチだったり磨く必要がないところを余分に研磨してしまう可能性があります。
細部の研磨クオリティを上げるなら、必要なポリッシャーの一つです。
加圧しなくても簡単にキズが落ちる(動画あり)
上記のキズは3000番のペーパーで入れたキズです。(仮想洗車傷)
これをLHR75Eとウールバフで研磨していきます。
202でこれだけキレイに仕上がれば文句なしではないでしょうか?
オービット径が大きいのでポリッシャーがキレイに回転してるというよりは、擦り付けながら回っている感じなので研磨力が高いと思う反面、パッドがしっかり乗らない場所の研磨時は使いにくい印象を受けています。
精密に細部を磨くという面では不向きな要素もありますね。
【LHR75E】がしっかり入らないところは更に小さいポリッシャーを使って研磨するのが一番ですね。
動画でもLHR75Eの紹介をしています。
こちらの動画は研磨シーンのみ。
LHR12EとLHR75Eのスペックは一緒
ちなみにパッド径が125mmの【LHR12E】とパッド径が75mmの【LHR75E】の基本スペックは一緒です。
この時に思ったことはルペスの75Eに125mmのパッドが付くんじゃないかと思ったことでした 笑(スペックが一緒なら一個で二役出来るのかな?ということです)
てことで比較してみました。
理由としてはパッドを取り付けるキーの部分ですね。
写真上だとボルト穴が開いているところです。
正確にはつける方法はあるのですが、簡単には取り付けできません(基本できないという認識で良いと思います)
試していないから分かりませんが、仮に取り付けしても内部のウエイト部分(+ネジで止まっている金属)が異なるのでメーカーが想定する研磨はできない可能性があります。
おすすめポイントと気になるところ
正直スペックはかなり高いし、ポリッシャーの中でも間違いなく最高峰の一つであることは間違いありません。
- 研磨力はトップクラス(シングルやギアと比べても研磨スピードが早いと感じる人も多い)
- 仕上がりまでを考えるとダブル研磨の方が早い。
- 研磨に慣れてなくてもキレイに磨ける(DIYユーザーでも安定した性能を発揮できる)
- 個人的にはルペスがポリッシャーの中でも一番簡単に磨けると思ってます。
今の時代的にシングルとダブルを研磨スピードで比較するのはナンセンスですが、キズ抜きに関しては基本的にダブル一択でOK。
そんな優秀なルペスですが、もちろんデメリットもあります。
- 価格が高い(約4万円〜)
- トルクが大きいためトラブルリスクが高い
大きくは上記2点。
ただデメリットになり得ない感じですね。
価格が高いと言っても性能はプロの折り紙付きの性能ですし、トルクが大きいのも研磨スピードが早くなっており仕上がりのクオリティも十分。
トルクが大きいとリスクが上がるのは当然ですが、ポリッシャーを使う以上そのリスクは少なからず発生するので気にしすぎる必要はありませんよ。
上手くポリッシャーで磨けなさそうな場所は手磨きするのが無難。
価格が高くても投資としてみたら元は取れる製品ですし、ポリッシャーを始めて使う人でもキレイにできるのを考えたらお買い得製品ですね。
ルペスLHR75Eのよくある質問
[qa-box01 title=”低オービットと高オービットどちらの方が良いの?”]正直、どちらでも良いと思います。
よく比べられるのが【METABO SXE400】という製品でこちらは低オービットの精密仕上げ研磨が向いている
基本的にはオービット径が低いほどキレイに研磨できると言いますが『知識』『使う環境』『コンパウンド』『バフ』で大きく結果は変わります。
私自身、ルペスの方が上手く仕上がりやすいことも経験したことがありますよ(逆もしかり)
あくまで私の主観なので自分がキレイに仕上がっている or 使いやすいと思うポリッシャーを使うのが一番幸せになると思います。[/qa-box01]
[qa-box01 title=”海外のポリッシャーなので壊れた時が不安です。修理はどうするの?”]ポリッシャーでよくダメになるのが、カーボンブラシ(モーターとすれているパーツ)が消耗してダメになることが多いです。
回転数が急に落ち込むようになった、回転スピードが遅くなったという症状がでた場合はカーボンブラシを変えると直る事が多いです。
ちなみにカーボンブラシは2つ付いているのですが、片方だけ極端に減ることもあるので2つとも確実に目視で確認するのをおすすめします。
以前、それで余計なところを修理してムダにお金かかりました 笑
自分でどうにもならない時は購入店にご相談ください。
私もカーボンブラシやスピードコントローラーがダメな時は自分で行いますが、無理だなって思った時は素直に修理依頼を出しています。
[qa-box01 title=”コンパウンドは何を使えばいいですか?”]コンパウンドに関しても好みになりますが初心者の方であれば3Mのハード2(仕上げ用コンパウンド)を推奨しています。
理由としては簡単で一番無難なコンパウンドだと思っているためです。
色々なコンパウンドがある中で誰もが『使いやすい』『手に入れやすい』『失敗しにくい(仕上げ用の為)』の3要素がある為です。
Bestではなくbetterですね。最高の結果なんか簡単に出ませんのでまずは基本となるコンパウンドを使いましょうという考えです(プロも使っているコンパウンドですので安心して使えると思います)
慣れてきた方や突き詰めたい人は勝手に自分の好きなコンパウンドを見つけると思いますし、実際に私が使いやすいコンパウンドでも使いにくいっていう人はいるので、ポリッシャーと一緒で自分が使いやすい製品を使うのが一番だと思っています。
[/qa-box01][qa-box01 title=”バフは何がおすすめ?”]ダブルアクションポリッシャーを活かすなら『バフ』の選択も超重要な要素ですね。
ここのチョイスを間違えるとダブルのメリットが活きません。
基本としてポリッシャーの回転を妨げないチョイスが重要になります。
下記にて紹介する『80サイズ対応バフ』ですが、Amazonなどで購入できる製品でもプロのユーザーも使っているのでクオリティとしては申し分ない性能を持っています。
難しいことは言いません。
性能を引き出すならこの辺のを使うのが無難です 笑
他にも気になる事があればお気軽にお問い合わせください。
ルペス【LHR75E】のまとめ
- ルペスはポリッシャー界のフェラーリと例える人もいるポリッシャー。
- ルペスは高いのがネック…
- ルペスのBIG FOOTシステムは誰でも簡単に磨けるようにしたシステム。
- ルペスのオービット径は12mm(研磨力高い)
- オービット径が大きいのでキワを磨くときにパッドが当たるリスクがある。
- 床に置くときに自立してくれるのでポリッシャーにムダにキズが入らない。バフが地面について汚れる事がない。
- 通常のサイズよりコンパクトなので狭いところも効率よく研磨できる。
- 特に工夫しなくてもキズが簡単に除去できる。
- 通常サイズのルペス【LHR12E】とスペックは一緒だがヘッド部分が大きく異なる【LHR75E】にパッドを付け替えての併用不可。
- ルペス大好き
- カッコいいポリッシャーでガンガン研磨したい
- 出来るだけ早くキレイにしたい
- 簡単に研磨したい
ルペスのポリッシャーは高いものの、ほとんどのユーザーから悪い意見を聞くのは少ないですし研磨が楽になったなんて声もよく聞きます。
DIYユーザーにとっては中々手の出しにくい製品かもしれませんが研磨をこれから覚えていきたいなんて人にはピッタシのポリッシャーだと思いますよ。
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。