今回の記事はトラップ粘土、鉄粉除去パッド、クレイタオルで鉄粉除去できるスピードがどれぐらい違うのか検証している記事です。
こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
今回はいわゆる一般的な洗車好きにとって必須と言えるトラップ粘土等の鉄粉除去のスピードがツールの種類によって、どれくらい時間が変わるのか?というのを検証してみました。
基準としては洗車マニアの一人でもあるTW(テールウォーカー)がシャンプー洗車をした状態で付着物が大量についている状態から『トラップ粘土』『除去パッド』『クレイタオル』でTWが納得できるレベルになるまでの時間を測ります。
ただ大前提としてトラップ粘土などの付着物除去ツールは必ずキズが入ります!
使い方がどうこうではなく、製品の問題です(良い悪いではない)
基本的にはキズを入れながら除去するためのツールという認識をしています。
なのでメーカーや特定のプロはキズが入らないと言っていますが、本気でそう思っているなら『バカにしてんの?』って心から思います。
研磨がいらないぐらい高性能な〇〇も実際に話を聞いたら『あくまで一般ユーザーの目線でプロに人から見たら違うと思います』って都合良すぎるでしょ^^;
研磨を悪者にしといて、そのやり口は汚くありませんか?
逆にあなた方大手がしっかりした情報、やり方をしてくれれば日本の洗車業界はもっと盛り上がるのでは?なんて思っています。
話が逸れました(わざとですが…笑)
なので今回は大手メーカーなどが言っていることと比較しながら読んでいただければと思います。
今回の鉄粉などの付着物除去するための検証条件
除去ツール① ノーコンパウンドのトラップ粘土
トラップ粘土のノーコンパウンドはキズが入らないと言っている言われていますが、普通にキズは入ります。
除去能力は3種類(強・中・弱)ぐらいで分かれており、DIYレベルでは弱で十分。
トラップ粘土に対してはコンパウンドが沢山入っている=除去スピードとキズが入る量が多くなると言う認識だと思いますが、少し分かりにくくないですか?
粘土の違いとしては硬いか柔らかいかで除去能力の差が出ていると言う認識でOK。
柔らかい=キズが入りにくい
硬い=キズが入りやすい
という単純な考えで問題ありません
大きなメリットとしては形状を自由に変えられるので、細かいところもしっかり粘土を当てて除去できるということではないでしょうか?
ただはじめて使う人にとっては使いにくい製品。
正直、慣れないと使いにくいツールの一つですね^^;
ただ慣れてからは使いやすいかな〜
TW自身、付着物除去ツールで使うのは『トラップ粘土』がメインになっています(場合によって使い分けています)
この粘土でキズが簡単に入ると言うことを書いた記事がありますので興味がある方はこちらからどうぞ
除去ツール② 鉄粉除去パッド
除去パッドは個人的に凄い使いやすい製品
粘土みたく練る必要もないですし、除去能力に応じた製品を使うことで簡単に使えて除去能力が高いのが大きなのもあればメリット
ただ劣化するとめちゃくちゃキズが入るので注意
TWは今は粘土をメインに使っていますが最初メインで使っていたのは除去パッドでした^^
価格が少し高めなのが玉に瑕…
除去ツール③ クレイタオル
クレイタオルは鉄粉除去ツールの中で最もホットな製品ではないでしょうか?
賛否両論が激しい製品
一般的に言われるのは従来の粘土よりキズが入りにくく、簡単かつスピーディーに除去できますというのが売り
ですがクレイタオルによる事故が多数発生しており、色々と問題提起されている製品
スパシャンの影響で有名になりましたが以前から存在するツールです。
TWの印象では、除去スピードは速いがキズの量も結構入る認識でいました。
なので製品の良い悪いではなく、商品の性質とPRの仕方が一致していないという印象。
価格も高め、保存方法も一般ユーザーにとっては大変なので、TW的にはDIYで使う人こそオススメできない製品かな
研磨できる人向けですね(鉄粉除去ツール全てそうですが…特に)
クレイタオルがどのようなツールかレビューしてある記事もありますのでよければどうぞ
検証パネルは汚れ付着大
今回検証したパネルは『汚れの付着量』『洗車傷』が大量にあり、がっつり白くなっています^^;
左側のキレイな方は下地処理をして研磨してある状態
パッと見ても全然違うのが分かると思います。
なかなか良い状態のテストパネルになっているのが分かりますね 笑
付着物の除去のスピードとキズの検証
タイマーを使って実際にどれぐらいスピードが違うか試していきます。
条件としては付着物を除去するのが目的なので
- 力は結構入れる(付着物が取れるぐらいに)
- 終わりの基準としてはTWがある程度納得するぐらいまで
- 汚れはケミカルで除去しないで洗車後の状態から各ツールにて除去スタート
塗装状態はこんな感じ
トラップ粘土の場合
正直、満足できているところまではできていませんが、ある程度除去するのに『2分24秒』ぐらいかかってしまっています。
途中で心が折れ始めて、キワまでキレイに出来ていませんがある程度の付着物は除去済み。
もともと分かっていたことではありますが、スケール(雨ジミ・ウロコ)は塗装よりも硬いと言われているのでスケールをトラップ粘土で除去するのは中々大変…
鉄粉除去パッドの場合
こちらもキワが取りきれていませんが、粘土よりはスムーズに除去できました。
サイズが大きいので粘土よりも当たる面積が多いので、ある程度早い傾向にあります。
時間的には『1分53秒』ですね。
体感的にはあまりトラップ粘土と大差ありません。
ただ今回検証しているトラップ粘土、除去パッドの除去能力は一番弱いタイプになっているので除去スピードは遅い。
クレイタオルの場合
先ほどの粘土、パッドとは明らかに違う感触で汚れと付着物を圧倒的なスピードで除去。
ちなみに他の粘土と除去パッドでも除去能力が高いツールだと同じくらいの時間で除去が可能です。
時間的には『38秒』で除去できているので、時間的には3倍ぐらいは早く除去できていますね^^
洗車傷が入っている状態でのキズの入り方の違い
洗車傷が多い車に対して粘土傷などは認識しにくいので、汚れなどが取れて艶的に良くなった結果、キレイに見える事があります。
洗車傷が多いクルマと洗車傷が少ないキレイなクルマで結果は大きく違うので注意してください
付着物を除去する前にはケミカルで汚れを除去する方がオススメ
先ほども触れたのですがクルマの大きな汚れの一つであるスケールは非常に硬く粘土などのツールでキレイにしようと思うと時間がかかりますし
スケール自体が付着物の鎧になってしまい、除去しにくい状態になってしまうことも
そこで先にケミカルを使用して除去することで付着物もスピーディーに除去できて、粘土傷も最低限で済ますことが出来ます。
場合によってはケミカルを使わないで除去することもありますが、今回のようなヘビーな場合はケミカルで汚れを分解してからの方が良い結果に^^
と言うことで除去ツールを使った場合の塗装状態とケミカルで塗装面をキレイにいた状態の比較をどうぞ
先に除去ツールでやった場合はこんな感じ
塗装面が汚れを除去できたことで、クリアになっていますが元々のキズが凄いこともあり粘土傷が分かりにくい。
次はケミカルで汚れを除去した場合
改めて比較します先にクレイタオルで汚れを除去した場合、後にケミカルで汚れを除去した場合
実際に見るとかなり違います。
仮に普段のメンテナンスで除去ツールを使ってたら、キズの増加量が増えるのは確定します^^;
このあとに粘土を使えば簡単に付着物を除去可能。
TWはケミカルを使わないと言う選択肢は一切ない。
ケミカルは危ないから使わないって言っている人はキズを沢山入れて汚れを除去するスタンスなのかな?
鉄粉除去ツールのキズ、除去スピードについてのまとめ
- 基本的に除去スピードはツールの種類ではなく、除去能力に応じた製品で差が出る
- 除去能力で選ぶよりは、使う場所に応じてチョイスするのがオススメ
- 除去能力が高い製品と弱い製品だと3倍ぐらいは除去時間が違う
- スケールなどの汚れを除去するかしないかで作業時間には大きな差が出る
- そもそも鉄粉除去ツールで汚れを除去しようとするのはナンセンス
- 普段のメンテナンスに除去ツールを使用するとキズがかなり増えていく傾向
- 傷が入れないで除去しようとするのは基本的に難しいと判断した方が良い
最後にもうキズが入らないっていうのやめませんか?
冒頭にも書きましたが、ちょっと嫌なことを書くので見たくない人はこのページを閉じてください。
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ここまで見てもらって、理解してもらえたか分かりませんが『キズが入らない』っていうのやめませんか?
どうしても異物除去系のツールを使っている以上、物理的に摩擦が発生してキズが入ります。
いくら滑らしていても、マイクロファイバーなどと比べるとキズの入るレベルが違いますし
状況次第ではキズが入るのを防ぐことはできません。
おそらく塗装に対して真摯に向かっている方はみんなこれを理解していると思います。
そんな中で熟練の人たちは『キズが入らない』『普段のメンテナンス使っても大丈夫』などと言っている人はわざと勘違いさせているのでしょうか?
キズが入らない前提で言うからおかしなことに繋がっていきますよね?
プロやメーカーの人達がしっかり『キズが入ってしまう可能性があるから磨きが必要になることもあります』といえばいいだけでは?
キズが入って困っているユーザーに対して、ユーザーの使い方が悪いと言うのは、いささか乱暴ではありませんか?
一般の人はどれくらいでキズが入る、どれくらいで鉄粉が取れると言うのは分かりません。
それを製品の問題ではありません。みたいな発言には疑問を覚えます(実際に事故と言っても良いレベルのキズを入れてしまっているユーザーもいます)
プロに対しての説明であれば理解できなくはないですが、一般ユーザーだからこそ失敗しにくい製品や簡単な製品というのは大事だと思います。
だからこそ失敗する可能性のある製品はしっかりとした説明が必須では?
ある程度、難易度が上がるということは当然リスクも上がります。
それを『誰でも簡単、キレイにできる』
失敗したら『使い方が悪い』というのが都合が良すぎでしょ(全てをフォローしろと言っている訳ではありません)
コーティングにおいても言えることですけどね^^;
コーティングにしろ鉄粉除去ツールにしろ、昔から言われていることですが今になっても改善される気配がありません。
それを『プロの技術』『最高の技術』って言うのはどうなんですかね?
洗車マニアの方が知識がある傾向にあると言うのは非常にまずいのでは?
じゃあTWがそれほど技術があるのかと言われれば、まだまだ尊敬する人達の足元にも及びません。
それでも日々勉強はしていますし、実際にこの1年でかなり知識は伸びたと思います。
と言うか終わりは見えません。
自分でも色々なクルマを施工してキレイにした後、ユーザーが『キレイを維持』すると言うのは非常に難しいと思っています。
それは環境の問題もありますし、知識的な問題など様々な背景があります(それを解決するためにこのブログを書いていると言うのもあります)
本来であればプロやメーカーがそこでキレイを維持しやすいような製品、提案をしていくのが普通だと思いますがそんな気配もなく
『使い方が悪いだけでしょ?』などユーザーの技量の問題にする
謳い文句を言い換えただけの新商品など疑問しか覚えません…
TWが思っているのは一つで、もっと面白い製品を作りませんか?と言うことです。
詳しい人なら、どの方向性で作れば良い製品が出来るかは理解しているはず、それをぜひ実践してほしいですね^^
売り方も大事ですが、売り方ばかり進化するのも考えもの…
いずれせよ、この製品は良いと思える製品をぜひ作って欲しいです♪
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。