こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
高圧洗浄機って洗車傷が入ると思いますか?
あれだけバチバチ塗装に対して当たっていると、傷って入ってますよね?
あれだけ固着している汚れを剥がせるんだから、当然キズは入るんじゃないの?
なんて言う質問を頂きますが、個人的な結論としては
確かにあれだけインパクトがある製品を使ったら影響出そうだよね。でも意外とキズ入らないよ。
汚れの付着が多い場合は、高圧洗浄機の積極的な使用を推奨します。
と思っています。
普通に考えたら、あれだけ音がなっていればキズついてしまいそうなものですが、塗装は汚れを引きずらなければキズってあまり付きにくいです。
例えば洗車機もそうなんですよね。汚れを大量に付着している場合は洗車傷になることもありますが、キレイな状態で洗浄機に入れても対してキズがつかないと言うことがあります(洗車機でキズが入るかテストした記事はこちら)
じゃあ汚れがある場合は高圧洗浄機でキズがつくんじゃないの?
正確には絶対入らないとは言えないけど、高圧洗浄機を使っているから、それが要因だとは言えないってこと。
こちらの記事では、高圧洗浄機でキズが入るか入らないか?の確認を行っている記事になります。
洗車道具を正しく使えていれば、〇〇を使ったから洗車傷が入ったとかではなく、汚れを引きずることでキズが入るとの認識です。
なので、その道具を使って大きなキズが入らなければ【使い方】【ツール】の問題ではなく、汚れの問題だと考えます。
それを試すために色々試してみました。
高圧洗浄機でキレイな状態の塗装に噴射して、傷が入るか確認する
まず最初に高圧洗浄機で噴射していきます。
ここでテストする内容としては洗車傷がない塗装に噴射をして、塗装にキズが入るか確認。
条件としては
- 研磨をしてキレイな塗装パネルになっているのを確認して作業をおこなう
- 塗装状態は再塗装されている塗装で、マイクロファイバーでもキズが入りやすい状態
- 高圧洗浄機を【広角】【狭角】でパワーの調整をしてキズが入るか確認する
- 汚れを乗せた状態でテストもする
非常にシンプルな条件ですが、シンプルだからこそ分かりやすいですね。
実際に高圧洗浄機を噴射して確認をおこなう
噴射をする前のテストパネル。
洗車傷を研磨してキズがないことを確認してから、噴射していきます。
広角で噴射していますが、距離的には近いところで10cmぐらい。近距離で噴射しても、この距離ぐらいかなと。
噴射後の状態は高圧洗浄機によるキズを確認できません。
高圧洗浄機を使った洗車は、広角で洗車するのがほとんどですし、コレでキズが入らなければ問題ないと認識していますが、噴射角を狭角にし、塗装に対する当たりを強くして、テストします。
狭角で噴射してもキズが入っているのは確認できませんね。
ここで分かるのはキレイな状態の洗車で使う分には問題ないということ。
高圧洗浄機は塗装面に対して打撃(押す)ような洗浄のイメージ
上記の結果から考えると、高圧洗浄機に多いては洗車傷が入らないのを確認できます。
そもそも何で洗車傷が入らないかというと、洗車傷は『切りキズ』と言われることがほとんど。
なので通常の洗車に使う『スポンジ』などは柔らかいものを推奨されることも多いですし、シャンプーを使う理由としては摩擦を減らすことで切りキズを減らすことがポイントになっていますね。
高圧洗浄機での洗車は、あれだけ振動を与えてバチバチと大きな音を立てていても高圧洗浄機の特性として、洗車傷を確認できないことが多いです。
それを踏まえると、高圧洗浄機の特性として【切りキズ(擦っている)】よりも【押している】という状態が強いという印象を持っています。
高圧洗浄機の洗浄においては、どんなにパワーがある機種でも汚れを完全に除去できません。
高圧洗浄機は塗装面に乗っているだけの汚れを吹き飛ばすことは可能ですが、汚れが雨とかで薄く溶けて付着してる(張り付いている)状態だと、近距離で噴射しても汚れは除去できない。
あくまで高圧洗浄機は大きな汚れを事前に除去しとくためのツールとして認識した方が良いです。
高圧洗浄機だけで洗車が終わる状態というのホコリが乗っているだけの状態の時ですね。
汚れが水に溶けて乾いた状態の汚れは、擦らないと除去できないことを考えると、高圧洗浄機より直接擦ることの方がキズが入りやすいのが分かると思います。
自分も高圧洗浄機はずっと使ってきていますが、新車で使用しても、研磨した後のクルマに使用しても、問題がおきたと感じたことはありません。
結局は使い方が大事ってやつです♪
高圧洗浄機の汚れが大量に付着している状態から噴射する
次は汚れを大量に乗せた状態から噴射していきます。
検証としてはテストパネルをしばらく放置した上で、汚れを蓄積するのが良いとは思うのですが、それをやってしまうと先程あったようにテストパネルを擦らないといけなくなるため、近所の空き地から土を採取して乗っけました。
ちなみに使った土は、だいぶ粘土層で粘りが強いため、土汚れとしては最強クラス 笑
その状態から噴射していきます。
噴射後、確認をした際にキズが入ったかな?とも思ったのですが、テストパネル全体を見るとキズが入っていない箇所も多々ある。
上記の画像のようにキズが入っているのは、【土】を乗せた場所周辺であることが確認できます。
それ以外の土が流れていった箇所に関してはキズは入っていません。
単純にキズが入った理由として
- マイクロファイバーでもキズが付きやすい塗装状態
- 乗せた【土】自体が重みがあるため、その重みでキズが入る
- 土をのせたタイミングでキズが入っている
上記の3点が考えられます(ちなみに土を乗せた場所は通常の散水ホースで洗車してもキズが入ってしまう状態なのを確認しています)
この状態でさらに考察できることが1つ。
汚れがある状態から洗車するというのは当然キズが入るリスクがあるということ。
『そんなの当たり前じゃん』と言われそうですが、そうなんです当たり前なんです。
よく『ムートンを使ったから洗車傷が入ったんだ』『高圧洗浄機』を使ったからキズが入ったんだと【ツール】のせいにする人達がいらっしゃいますが、何よりも大事なのは汚れを溜めないということ。
汚れが固着している・大量に乗っかっている状態というのは、キズをいれるリスクが上がるということなんです。
ケミカルを利用することで固着汚れなどを軽減することはできますが、汚れが蓄積している状態から洗車すれば普通にキズが入ります(塗装によって感じ方は違う)
それを無視して【ツール】の選択が悪いというのは少し横暴ですね 笑
正しい道具の使い方ができていれば、洗車傷のリスクを減らすのは【汚れを蓄積させないための細かい洗車】であると私は考えます。
高圧洗浄機のリスクとは?
じゃあ高圧洗浄機は万能で絶対に良いのか?と言われると一概にそうは言えません。
高圧洗浄機の最大のメリットは高圧で噴射をすることで狭い隙間の汚れを除去できたり、大まかな汚れを除去できるのがメリットですが、逆に【隙間に水が入りすぎる】【ボディに対して強く当たりすぎる】というデメリットもあります。
隙間に水が入りすぎるというのは、ガラスの内側に入ってしまったり、電子機器をカバーしている部分に入りすぎてしまったり、入って欲しくないところに入ってしまうことがあり不具合を起こすことも。
更に一番ある高圧洗浄機のデメリットとして上げられるのが、当たりが強く塗装がかけている箇所に噴射して【塗装を剥がしてしまう】こと。
コレは本当に注意…
それ以外にも、モールがエグられてしまったり、柔らかいモール部分が奥まで押されて入ってしまい、周りの部品をバラさないと元に戻せなかったりなんてこともあります。
プレウォッシュ(予備洗浄)に高圧洗浄機があることで、洗車の効率化は捗りますがデメリット部分を把握することで、より良い洗車をできるようになりますので、高圧洗浄機で攻めすぎないようにしましょう。
高圧洗浄機を攻めても良い場所、危険な箇所を考えることが大事!
特に近距離での噴射は注意!
まとめ 高圧洗浄機はキズは入らないが使う場所には気をつけよう
高圧洗浄機での洗車傷は言うほど、気にしなくて良いのが分かったと思います。
注意点は高圧洗浄機のパワーで何かを破壊しないことですね。
高圧洗浄機で簡単に汚れが落ちるのもあれば、ブラシを入れた方が簡単に落ちる場所もあります。
高圧洗浄機で全部なんとかするのではなく、ケミカル・他の洗車ツールを併用していくのがポイントですね。
だいたい高圧洗浄機のトラブルっていうのは高圧洗浄機一つでなんとかしようとして、近距離での長時間噴射が多い傾向がありますね。
高圧洗浄機で落ちる汚れと落ちない汚れを理解することで高圧洗浄機の良さを活かしていくことも可能になりますので、色々と試してみてください。
高圧洗浄機を上手く使って楽しい洗車を過ごしませんか?
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。