こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
この記事ではコーティングの除去やリセット方法について紹介します。
よく頂く質問で『コーティングやワックスを再施工するときにどういう風に古いコーティングをリセットすればいいですか?』
なんて質問をよく頂きます。
古いコート剤の除去は別に難しいことではなく、基本的にはケミカル製品で除去できなければ研磨で除去と言った感じになります。
研磨のハードルは高いけどDIYだったらそこまでやらなくてもいいかも。
- そこで今回はコーティングの除去はどんな感じで行うのか?
- どういうケミカルを使ってリセットするのか?
上記を中心に記載していきます。
塗装が汚れている=コーティングの劣化という認識でOK
上記の写真はスケールが付着している状態です。
コーティングの施工後にこのような状態になっていれば、大なり小なり施工した被膜は何かしらの影響を受けていると判断しやすい。(リセットの基準にしやすい)
ただ施工してから『メンテナンス状態が良い』『 施工後まもない場合』『ガレージ内保管で普段運転しない人』だと施工直後と比べてもバチバチに撥水してる人もいますし、艶感が抜群な人も多いと思います。
そんな場合は基本的に劣化していないという認識で問題ないと考えて良いです。
ワックスの再施工であれば劣化していないと判断した場合はそのまま除去しないで施工しても問題ありません。
ガラスコーティングに関してはリセットした方がいいかもしれませんが、塗装が劣化していない場合はクリーナー系ケミカルで除去すれば問題はなさそう(種類によっては再施工のスパンが短いとムラになることもあるので、施工するコーティングの説明文をよくみてください)
ただ不安なら研磨で完全にリセットした方が良いですね。
劣化の判断については【コーティングの劣化判断は?】コーティングを見るよりも塗装を見よう!をご覧ください。
もし不安ならリセットした方が無難です 笑
結局は自分で試してみて実感しないと意味ないですしね。
コーティングを除去する方法
コーティングの除去方法は先ほどから述べているように大きく2つあります。
- ケミカルで除去する or 入れ替える
- コンパウンドなどを使い削る(研磨する)
ケミカルで入れ替える?ってなんだ?と思うかもしれませんがよくある質問の一つなので一緒に解説していきます。
ちなみに一番確実なのは研磨です。物理的に削る行為なので塗装ごと削りとります。
これに関しても色々質問を頂くので回答していきます。
ということでテストパネルを作成したので、そちらを使って今回は説明していきます。
極端な事例ですが、施工してからしばらく放置してガチガチに固めた状態です。
極端な検証ではありますがガチガチに固まった状態をムラとして仮定します。(固着したムラが除去できていればコート剤をリセットできている可能性が高い)
ガチガチに固まったコート剤を除去できるかどうか?どういう風に除去するのかを試していきますね。
実際には違うこともありますが大きく違いがある訳でもないと思いますので参考になればと思います。
主観全開ですが自分の考えを記載していきますよ♪
ちなみに上記のようにガチガチに固まっていても塗装の膜厚は変わりません。詳しくはコーティングで塗装の厚みが20ミクロン増える?どんなトリックが?実験してみましたをご覧ください。
ケミカルを使っての除去
研磨はどうしてもハードルが高い作業になりますので、基本的にはケミカルで除去したいユーザーは多いです。
まあ当然の話でポリッシャーを使うとなると『場所』『時間』『技術』がないと作業できませんからね。
特に近所迷惑になるのを考えると余計に考えます…話が脱線しました。
ケミカルでコート剤を除去するには基本的にクリーナー系ケミカルの使用、アルカリ性のケミカルを使うことで除去できます。
よくユーチューブなんかでやられていたりしますよね。
動画でよくあるのはアルカリ性のケミカルを除去するのに噴霧して施工することでごっそり除去できる場合もあります。
ガラスコーティングは除去できない場合もありますがワックス系なら基本的には除去可能です。
使うアルカリ性のケミカルによって結果は変わりますが、少なくともトーンと撥水に関しては除去されたように感じます。
もう一つはクリーナ系のケミカルによる除去になります(クリーナー系ケミカルは塗装に対して安全に使える)
ここでいうクリーナー系ケミカルというのは『PM-LIGHT』『OCメンテナンスクリーナー』『イメンス』『チェリーグレーズ』『HDクレンズ』などが挙げられます。
ドロっとしている液体のケミカルで、見た目は液体ワックスみたいなやつです。
よくある質問の中に『クリーナー系ケミカルを使って除去されたという判断はどこでしているのですか?』という質問を頂くのですが、除去されたという判断は目に見えないので難しいと判断しています。
クリーナー系ケミカルを使うと大なり小なり元のコート剤の効果を感じれなくなります。
クリーナー系のケミカルの効果以上に効果を感じれなくなるということですね。
除去されるというよりは置き換わるという考えが正しいかもしれません。
イメージ的には『コート剤=汚れ』としてケミカルで除去されて、艶や撥水などは使用したケミカルに準ずるような感じになります。
ただガラスコーティングや変に定着したコート剤は種類によってクリーナー系ケミカルを使った後でも存在感が残っていたりすることもありますので、それはそれでまた難しいところ…
ケミカルでの除去は簡易リセット的な感じに考えると良いかもしれません。
ということで実際に除去していこうと思います。
QD(クイックディテイラー)はムラの除去ができたりしますが、ワックスの撥水などの体感は減ります(主観ですが)
ワックスの本来のスペックを感じるなら上に塗らない方が無難かなと思います。とは言っても必要なときもありますし、自分にとってもないと困るツールでもあります。
施工方法やコート剤をどう活かすかで考え方は変わりますね。
ただQDはリセットするケミカルというよりは余剰成分の除去と言った方が良いですね。多少はワックスに影響を与えるかもしれませんが施工した天然ワックスをリセットできるような性能はないと考えます。
次に厚塗りしたワックスをクリーナー系ケミカルでリセットしていきます(これがケミカルでのリセットと言う認識で良いと思います)
天然ワックス系は基本的にムラになっても除去は用意であるのは分かってもらえたと思います。
もしDIYで施工していて失敗してもリセットが容易であるのが分かりますね。
リセットとは言っていますが基本的には汚れの除去っていう認識ですし、塗装に問題がなければ基本的には問題ないと思いますよ。
そしたら次はガラスコーティングです。
施工したガラスコーティングは酸性ケミカルに対応しているケミカルなので酸性ケミカルでの除去はできません。
完全にガチガチに固まっている状態から除去していきます。
ガチガチに固着していてもある程度は除去できることを確認しました。
塗装が問題なければ割とクリーナー系ケミカルでも施工されたガラスコーティングはある程度はリセットできるというのが分かります。
ただケミカルでは何をしてもキレイにならないこともあって、例えば劣化した塗装に施工してムラになっている場合などはケミカルを使っても落ちる気配がなく、最終的には研磨で除去するしかない場合もあります。
あくまでも状況によって簡易リセットで問題ないか?簡易リセットでは問題が起きそうか?の判断ができると良いですが、DIYでは簡易リセットで十分だと思います。
研磨で完全にリセット
ケミカルで完全にリセットできればいいんですが、実際にはそんな簡単にいかないことも…
- 酸性ケミカルを何回施工しても反応が続く
- 塗装をスッピンにしたら明らかに塗装がクモっている(塗装の劣化)
- 理由は分からないけど様子がおかしい(意外とあるあるです)
- コート剤を施工してもなんだか撥水がイマイチ
上記のような症状が出てきたときにケミカルでは対応できないこともあります。
じゃあそんなときはどうすればいいの?ってなると思いますがそこで『研磨』が出てきています。
研磨がリセットに必要な理由は単純で、劣化した塗装の除去を行うことで完全にリセットできるということ。
塗装を削ることでキレイな状態の塗装を表面に出します。
DIYではハードルが高いですが、塗装の様子がおかしい時は研磨をいれるのが無難ですね。
ということで先ほどのテストパネルのガラスコーティングの部分を研磨にて除去していきます。
当然ですが研磨を入れれば文字通り塗装を削っているので、コート剤ごと除去されますね。
なのでケミカルで取れないムラの対処は基本的に研磨作業になると思ってもらって大丈夫です。
ケミカルでリセットできないときは研磨になります。
ここまで極端な例で説明しましたがイメージ的にはこんな感じです。
実例 数パターン紹介します
ということで実際にリセットするのかしないのかって判断がつきにくいですよね。
そこで簡単ではありますが3パターンほど紹介していきます。
あくまでだいたいですが自分ならこうするよって感じで紹介しますね
キレイを維持できている状態で特に問題ないと思う場合
これに関しては特に説明はいらないと思いますが施工で間もない状態であったり、普通の洗車レベルでキレイになるならリセットは必要ないかなと思います。
あえていうならスケールが大量に反応していたらリセットする基準にしても良いかなとは思いますが、基本的に汚れが蓄積していない状態をキープできているならリセットの必要性は感じません。
この状態であればベースコートになるものを再施工するタイミングでリセットするくらいです(自分の場合は天然ワックスを再施工するタイミングで3ヶ月に1回ぐらい)
スケールの蓄積や明らかに塗装が汚れている場合
上記のような状態であればケミカルでキレイにしたあとは天然ワックスならそのまま施工しますが、ガラスコーティングなら間違いなく研磨を入れます。
とは言えこのような状態だと塗装が劣化している可能性があるので研磨を入れた方が無難ですね。
ただDIYユーザーだと研磨はハードルが高いので、クリーナー系ケミカルで塗装をしっかりクリーニングすることで天然ワックスや樹脂コートなどは問題なく施工できます。
これは天然ワックスが優れているとかの話ではなく、塗装状態に応じたコート剤を選ぶか?という話です。
研磨が必要な場合
上記の写真は明らかに研磨を入れないとアウトな例です(一目瞭然ですね)
塗装面をクリーニングしても塗装がシミだらけになってしまっています。
このような場合は研磨を入れないと美観的にもコート剤の定着もイマイチ、又は不具合を起こす可能性が高いです。
ちなみにこの塗装は無溶剤のガラスコーティングでも塗装にダメージが入るレベルだったので塗装自体がかなり劣化しているのが分かります。
なんでもかんでも下地をキレイにしたからガラスコーティングではなく、塗装に応じたコート剤を選びたいですね。
まあこの辺のセレクトは施工者の好み、考え方で異なりますが…
まとめ 基本はクリーナー系ケミカルを使うことでリセットしたと考えて良い
特に難しく考える必要性はありません。
塗装に問題があれば研磨するし、なければケミカルで除去というのが一番だと思っています。
あとは経験を積んでいくと『何を使っているから〇〇しようかな?』ってなっていくと思いますのでそんなに難しく考えなくて良いと思います。
あくまでコーティングをリセットするための除去方法ではなく、塗装をキレイに維持するための除去方法になります。
コーティングをしたからキレイと言うことではなく、塗装面をキレイに維持できているからこそ美しい美観を表現することができます。
結果的には自分で色々やってみて実感しないことには始まりませんね 笑
コーティング剤はあくまで塗装をキレイにする一つのパーツでしかありません。コーティング剤に頼るよりもメンテナンスレベルを上げることの方が重要ですね。
コーティング剤の考え方がイマイチ分からないと言う方は下記をご覧ください。
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。