今回はワコーズの『バリアスコート』のレビュー記事を紹介します。
こんにちは洗車マニアのテールウォーカー@tailwalker020です。
ワコーズはメカニックに絶大な信頼があるメーカーです。TWもメカニックだった時はヘビーユーザーでした^^
潤滑剤である『ラスペネ』はメカニックなら誰もが使う高スペックな潤滑剤です。
そんなワコーズにもコーティング剤があります。
それが『バリアスコート』
ガラス系とポリマーの2つの特性を生かしたコーティング剤になります。
ムラになりやすいコーティングの一つでもありますので、その辺のポイントも抑えて紹介しますね。
コーティングレビューも高く、良い評判の多いバリアスコートをレビューしていきます。
ワコーズとは?日本最大のケミカルメーカー
- 自動車用エンジン油、ギヤー油、ATF、ブレーキフルード、その他潤滑油の開発、製造、販売。
- 自動車用各種潤滑油、燃料、冷却水等の添加剤の開発、製造、販売。
- 建設及び特殊車両用各種グリース及び各種潤滑油の添加剤の開発、製造、販売。
- 工業用各種グリース及び各種潤滑油添加剤の開発、製造、販売。
- ガソリンスタンド用ケミカル商品の開発、製造、販売。
- 2輪用各種潤滑油及び各種エアゾール、ケミカル商品の開発、製造、販売。
潤滑油は、それはいわば人と社会、人と会社を結ぶ架け橋みたいなもの。1972年の創業以来、40年以上に渡って潤滑油を主としたケミカル製品の総合メーカーとして着実に歩みを進めてきました。国内外に多くの競合メーカーが存在する競争の激しい市場で、弊社が勝ち残ってきた理由は、「技術力」と「人間力」を磨き続けてきたからだと自負しています。
出典 ワコーズHPより
自動車業界に置けるケミカルメーカーとしては日本で最大メーカー。
冒頭でも触れましたがメカニックでワコーズを使ったことがない人は、ほぼいないと思います。とりあえず整備で困った時や自動車に使うケミカルでまず最初に調べるのはワコーズです♪
バリアスコートはWハイブリッドポリマー
メーカー | ワコーズ |
---|---|
コーティングのタイプ | ガラス系とポリマーのダブルコーティング |
用途 | 簡易系コーティング 、クリーニング効果もあり |
撥水のタイプ | 撥水 |
特徴 | 撥水とツルツルの肌触 コスパが高い |
耐久性 | 最大6ヶ月(実際は1ヶ月くらい) |
ガラス系とポリマーの輝きでキレイに
高密度のガラス系ポリマーとオリジナルポリマーレジン配合の『Wハイブリッドポリマー』になっております。
コンパウンドも入っていないので、塗装にも優しく
ガラス以外であれば全ての場所に使用できます。『ホイール』『樹脂部品』にも施工可能。
スプレーして吹き上げるだけなので施工も簡単です^^
クリーナーとしても優秀
洗浄力も非常に優秀です。
ポリマー成分で油汚れを落とし、カーボン系洗浄剤も含まれているため施工時に汚れも一緒に落としてくれます。(塗装面には施工時に汚れが無い方がいいですけどね^^;)
一般の下処理が良く分からないユーザーからすればクリーニングしてくれる上にコーティングまでしてくれると考えると、なかなか良い商品ですよね^^
溶剤が入っているメリット、デメリット
TW(テールウォーカ)は本来溶剤(石油系溶剤等)が入っているようなものは使いません。
理由としては、ただシンプルで塗装面に対して攻撃性があるからです。なので使うときも基本的には研磨前の下処理でしか使いません。(溶剤じゃないと落ちない汚れを落とす為など)
普段のメンテナンスでは、少しでもダメージを入れたくないので基本的には無溶剤製品のみ使っています。
ただメリットもあって、溶剤が入っていることでコーティングが定着しやすいという特性はでますね。
バリアスコートの場合は定着させるよりも、クリーニング効果を高める為に入れているような印象を受けます。
溶剤が入っている基本的な理由としては一般の下処理が良くわかっていないユーザーが誰でも効果を実感するには溶剤が必須なんですよね。
もちろんクリーニング効果も多少なりとも上がるので、短いスパンでのコーティングが行えれば汚れを蓄積せずに塗装のキレイを保てます。BESTではありませんが、知識がなくてもある程度のキレイを保つことは可能。
そういう視点から考えると、一般ユーザー向けのコーティング剤には溶剤が含まれている方がプラスに働く可能性が高いですね^^
バリアスコートの施工前の下地処理
通常の洗車を行う シャンプーでも水洗いでもOK
基本的なところで、通常の洗車を行います。基本的な砂汚れなどを大まかに除去していくのがポイントになります^^
洗車傷を入れない洗車をするには大量の『シャンプー』『水』を使い洗車しながら、スポンジ面などを細かく濯いであげてクリーンな面で撫でであげるのが大事なポイント♪
ケミカル洗車にて汚れを除去
キレイな場合は、省いても良い工程になります。
酸性ケミカルREBOOTにて、スケール除去(最重要!スケールがないことでコーティングをダイレクトに施工することが可能になります)
スケール除去しても、キレイになっていないと感じた場合は『PM-LIGHT』を使ってクリーニングすると塗装面がよりキレイになりコーティングも施工しやすくなります^^
これを塗ってキレイに拭き取るだけです^^
シリコンオフは基本的に厳禁です!塗装によっては溶かすこともあるので注意が必要。
バリアスコートの使い方ポイント
バリアスコート商品内容
バリアスコートに入っているのは
- バリアスコート本剤
- マイクロファイバークロス×2枚
上記の写真にある通りです^^
マイクロファイバークロスの品質はソコソコと言ったところですね。
クロスのおすすめはコストコクロス♪
詳しくは洗車やコーティングの拭き取りから家の掃除までおすすめ!便利なコストコ カークランドのマイクロファイバータオル
バリアスコートの塗布方法
バリアスコートの塗布方法として2種類あり
- スプレーからの直接塗布
- クロスに吹き付けて、塗布する
上記の2点になります。
TW的にはクロスに塗布した方が楽ですね。
よく伸びるので、少量の液剤で塗り込んでいくイメージ
バリアスコートはかなり伸びるので、伸ばしてあげていくようなイメージで施工していきます。
ここで大量に塗り込んでしまうと拭き上げも大変になりますし、ムラになってしまうこともあるので注意が必要。
沢山塗ればいいってことではないのを理解してください。
適量で塗り込みを完了させることで、拭き上げも容易になりますよ♪
拭き取りタイミングとポイント
拭き取りタイミングとしては、1〜2パネル毎を塗ったら拭き上げる様なイメージで良いと思います。
拭き取ってからの放置時間が大切なので、バリアスコートに関しては塗ってから『〇〇分放置』みたいのは気にする必要はありません。
基本的には新品のクロスを2枚〜以上を使って拭き取りします。
粗拭き用と、仕上げ拭き用ですね^^
粗拭き用でほとんど液剤を拭きあげて、仕上げ拭きを入れればムラのリスクはかなり減らせます。(コーティングの拭き取りはこれを意識するだけで全然違う)
もしムラになった場合は水拭きしてあげる
水拭きで取れない時は、少量のバリアスコートで吹き付けて再施工するとムラを除去しやすい
拭き上げ後、外にて
キレイに反射しています^^
樹脂パーツなどの艶出しにも
正直写真だと分かりにくいですが多少は艶が出ます。
期待するほど艶は出ません。気持ち程度ですね〜
施工後の塗装状態と撥水
撥水レベルは通常程度
まあまあの撥水状態って言ったところでしょうか?
最近では色々な撥水を見てしまっているので、一般の感覚が分からなくなっています 笑
まあそれなりの撥水^^
塗装のトーンの落ち方
パネルの真ん中に塗り込んであげて、マスキングを外してあげると
トーンがキレイに落ちているのが分かります。
施工していると溶剤感が強いので、202(黒のソリッド)研磨した時にしっかり処理できていないと白ボケ感が強く出てしまうのは少し気になりますね。(磨き目が出てしまう)
大なり小なり溶剤が使われておりますので塗装に対して刺激が強いのが気になるところです…
とはいえ、写真にある様に塗装のトーン自体は落ちているので、悪くはないのかなとは感じますね。
プレクサスとバリアスコートの比較
プレクサスの特徴
アメリ力で最も厳しい<米軍品質検査基準:Fed・Spec・P-P-560>
(プラスチック専用洗浄・保護・ポリッシュ剤)をクリアしている為、
どんな状況下に置かれても洗浄・コーディング効果を100%発揮いたします。
プレクサスの洗浄・コーティング効果は、採用実績を見れば一目瞭然。
世界のトップが採用するプレクサスは、愛車を綺麗に保護することができます。出典 プレクサス公式より
詳しいレビューは今度したいと思います^^
とりあえず凄そうな説明文 笑
基本的に使用方法は一緒です。
艶の比較
写真の通り左側が『プレクサス』右側が『バリアスコート』になります。
液剤を吹いた状態
バリアスコートは明らかに白いですけど、プレクサスは透明的な感じ
それをバリアスコートと同じ様に施工してマスキングを剥がすと
これじゃせっかくなんでスポットライトを当ててみます。先にバリアスコート
次にプレクサス
分かりにくいとは思うんですが、プレクサスの方がライトの写り込みの周りに傷が少ないです。
裸眼で見ても、明らかにプレクサスの方が艶感は高い。
実際油分が多いのか、バリアスコートよりもツルツルしている感じはありますね。油分が多い分汚れをある程度寄せ付ける感じはあります。
艶も凄いのですが一時的な感じは否めません。洗車すると普通に艶は落ちます。
撥水の比較
向かって左側がバリアスコート 右側がプレクサス
撥水で見ると、バリアスコートの方が撥水しています。
プレクサスもまあまあの撥水で悪くはない。
艶を求めるならプレクサス、撥水、耐久性を求めるならバリアスコート
- 施工性はどちらもほぼ変わらず
- 艶はプレクサス
- 撥水はバリアスコート
- 耐久性はバリアスコート
- 肌触はプレクサスの方がツルツル
バリアスコートのメリット、デメリット
- それなりの艶
- 撥水、耐久性はまあまあ
- 液剤が良く伸びるので少ない液量で施工できる(コスパ良し)
- クリーニング効果も高く、コーティングと一緒にある程度の汚れを取れるのは一般ユーザーからすれば楽
- 簡易系コーティングの中ではムラになりやすい
- 溶剤が入っているので、多少なりとも塗装に対して攻撃性がある
- 黒の車をDIYで磨いた後に使うと塗装の磨き目がしっかり見えてしまうかも…隠蔽性は少ない(溶剤で脱脂されて白ボケした様な感じになる)
ワコーズ バリアスコートの評価
艶 | |
---|---|
撥水 | それなりの撥水 |
防汚性 | |
肌触り | それなりにツルツル |
耐久性 | 簡易系の中では悪くない |
施工性 | ポイントさえ掴めばイージー |
備考 | クリーニング効果の高いコーティング |
ユーザーの一般使用としてはよく考えられていると思います。
とりあえずコーティング入門したいという人にとっては分かりやすい製品だなと感じました^^
こんな人にオススメ
- 下処理がよく分からないけどコーティングしたい
- 時間短縮で汚れも除去してコーティングしたい人
- 淡色車(白やシルバー)などの人。これ1本で、簡単にキレイに見えます
使わない方がいい人
- 塗装が劣化している経年車、塗装にダメージを強く入れてしまう可能性(使うなら研磨してから)
- DIYで車磨きをする人(磨き目を隠蔽してくれる様なコーティングがおすすめ)
- オーバーコーティングで施工しようと考えている人(オススメしません、バリアスコートは単体施工を推奨します)溶剤によりベースコートを台無しにしてしまう可能性あり
ケミカル会社らしいコーティング
ここまでクリーニング効果が高いコーティング剤は珍しいな〜というのが正直なところ
コーティングとして塗装面を美しく見せるというよりはクリーニングして塗装をキレイに見せている様な印象を受けました。
下処理?ケミカル?っていう人にとっては非常に使いやすい製品だと思います^^
ぜひ、参考にしてみてください。