今回はコーティングの王道であるシュアラスター『ゼロウォーター』のレビュー記事です。
こんにちはテールウォーカー@tailwalker020です。
シュアラスターのゼロウォーターといえばDIYコーティングの王様ではないでしょうか?
ネットのレビューでは評価は悪くないのですが、TW(テールウォーカー)の周りからはあんまり良い評判は聞きません。
有名どころではありますが評価が分かれるコーティング剤。
そこで今回は洗車マニアから見た『シュアラスターゼロウォーター』はどんな感じなのかレビューして行きますね♪
DIYの王道『シュアラスター』とは
シュアラスターは、業界内外で歴史と品質を認められたカーワックスを始めとするカーケアメーカーです。
シュアラスターは、1947年、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチで、創業者のジョセフ・ロビンソンは、化粧品にも使用されている天然素材“カルナバ蝋”を主成分とした自動車ワックスの製造を始めた。49年には「シュアラスター」の名で本格的な販売をスタート。その品質の高さが評判となり、自動車の普及とともに全米でシェアを拡大。68年には市場占有率80%を達成した。翌年にはシュアラスター・ペースとワックス(ブルーワックス)がゼネラルモータースのキャデラック指定ワックスに選ばれ、シュアラスターは世界で最も高級なカーワックスと認められることになった。日本で販売が開始されたのは、国内のモータリゼーションが根付き始めた70年代初頭のこと。その後、現在に至るまでより良い製品を生み出すための歩みを止めない姿勢は、シュアラスターを最高峰のカーワックスメーカーたらしめるとともに、世界中のエンスージアストから愛され続けている理由でもある。
出典 シュアラスター 公式HP
なんか公式ホームページを見ている感じだと凄そうなメーカーですね^^
TWとしてはワックスに関しては異議申立てをしたいところなのですが、これは後ほど 笑
確かに日本で市販している一番有名なワックスメーカーはどこ?って聞かれたら真っ先にシュアラスターが浮かぶかな〜
ワックスの種類も多いし、量販店で買うときに他のメーカーと比べるとオシャレかな?
そんなシュアラスターがコーティング剤を色々作ってるとなれば期待は高まりますよね?
シュアラスターは車のSNSサイト『みんカラ』にてかなり評価されていてユーザーからは愛されているメーカー。
ワックスメーカーが創り出したコーティング『ゼロウォーター』
メーカー | シュアラスター |
---|---|
コーティングのタイプ | ガラス系コーティング |
用途 | 簡易系コーティング |
撥水のタイプ | 親水タイプ |
特徴 | ツルツルの肌触 作業性が良い ボディ以外にも使える |
耐久性 | メーカー2ヶ月耐久(主観では1〜2週間) |
ゼロウォーターはムラなく簡単に施工ができる
ゼロウォーターの良さは誰でも失敗しない超お手軽なコーティングということです。
コーティングにはボディが乾いている状態で施工する乾式施工という方法がありますが、その状態で施工しても非常に簡単に施工できますしムラになりにくい(乾式施工は通常難易度が上がる)
乾式施工については湿式 乾式 コーティング施工方法の違い 目的・用途次第で施工方法を変えるのがおすすめ!にて詳しく説明してあります。
ゼロウォーターは親水コーティング 成分は?
ゼロウォーターは、ガラス系(ケイ素系)のシリコーン樹脂やフッ素樹脂などを主成分としてつくられています。
撥水の質としては親水タイプ。
水が膜のように引いていくことで、車のボディに水を残りにくくしてスケール汚れ(雨ジミ・ウロコ)の付着を軽減するのが目的みたいですね。
正直、親水・撥水の種類でボディが汚れる、汚れないの話は非常に不毛なんですけどね。
撥水に対しての汚れ方をまとめてますのでもし良ければご覧くださいコーティングで撥水は汚れる?親水は綺麗?疎水は良いとこどり?⇨撥水の種類なんてもんはどうでも良い
ゼロウォーターは重ね塗りをすることで性能UP?
繰り返しの使用で輝きが増し、親水コーティングに近づき、汚れにくいボディになるということも言われているようですがコレに関しては誇大広告なので注意が必要。
理由としてはそもそも
- スケール汚れは通常の洗車では除去できない
- スケール汚れの上からコーティング?(最悪、コーティングと汚れのミルフィーユが出来上がり塗装の劣化に繋がる可能性)
- コーティングは普通に劣化します(劣化しないものではありません)
- コーティングで表現される親水は正確に言うと弱撥水です。本当に親水になったらクルマはかなり汚れます
正確には
- 毎回コーティングすることで艶感の低下を感じにくくさせる
- 撥水してなくても言い訳が立つ
ってことですね。
絶対に汚れを除去してからの施工した方がキレイに見えますよ。
スケール汚れやケミカルの重要性がイマイチ分からない人は下記の記事を是非読んでほしい
紫外線吸収材を配合し保護効果を高め、ホイールや樹脂パーツなどにも対応
紫外線を吸収することで、塗装の劣化を遅らすなどのことも記載がありますが基本的に塗装のクリアーにかなり高性能の紫外線吸収剤が含まれているのでコーティングレベルでは対して意味がありません。
クリアーなしにクルマに施工しても効果を感じるとは実際には難しいのが現状だと思いますよ。
ホイールや樹脂パーツなど色々なところに使えるのでコレ1本あればとりあえずはクルマ全てに施工可能。
ゼロウォーター施工前の下地処理
通常の洗車を行う シャンプーでも水洗いでもOK
基本的なところで、通常の洗車を行います。基本的な砂汚れなどを大まかに除去していくのがポイントになります^^
洗車傷を入れない洗車をするには大量の『シャンプー』『水』を使い洗車しながら、スポンジ面などを細かく濯いであげてクリーンな面で撫でであげるのが大事なポイント♪
ケミカル洗車にて汚れを除去
キレイな場合は、省いても良い工程になります。
酸性ケミカルREBOOTにて、スケール除去(最重要!スケールがないことでコーティングをダイレクトに施工することが可能になります)
スケール除去しても、キレイになっていないと感じた場合は『PM-LIGHT』や『HDクレンズ』を使ってクリーニングすると塗装面がよりキレイになりコーティングも施工しやすくなります^^
これを塗ってキレイに拭き取るだけです^^
シリコンオフは基本的に厳禁です!塗装によっては溶かすこともあるので注意が必要。
ゼロウォーターの使い方
ゼロウォーターを吹き付けて拭くだけ
ワンプッシュあたり50cm四方あたりが目安になるみたいなので、適当にシュシュシュと吹き付けてふきあげればOK
樹脂部分にも使えます。吹き付けて拭くだけで簡単。
ガラスに施工することで仕上げ拭きがしやすくなるメリットも^^
ゼロウォーターの撥水とトーンの落ち方
ゼロウォーター撥水状態(動画あり)
撥水は弱撥水であんまり撥水しておりません。
水を大量にかけると、いわゆる親水と表現される水の流れ方をしますね。
シュアラスターゼロウォーターの艶感
テストパネルにて艶感チェック
マスキングして塗り込み後どうなるか?
マスキングを剥がすとこんな感じ
右の光源側がシュアラスター『ゼロウォーター』を施工したところ
左の光源の方が未施工になります。
シュアラスターゼロウォーターを使ってみての評価
艶 | 自然な艶感 |
---|---|
撥水 | 弱撥水 |
防汚性 | 可もなく不可もなく |
肌触り | ある程度ツルツルに |
耐久性 | 1〜2週間で施工した方が◎ |
施工性 | 文句なし!凄い使いやすい |
備考 | 使いやすさは凄い。ただ良くも悪くも特徴がない |
こんな人にオススメ
今回、初めて『ゼロウォーター』を使いましたが使った感想としては思った以上に悪くないということ。
ゼロウォーターはクセが全くなく文字通り誰でもできる失敗しないコーティングかなと感じました。
謳い文句には疑問を覚えるところもありますが、自然な艶感ですし塗装にとって悪影響を与えるものはそんなに使ってないのかなという印象。
ちょっと艶感を出したいときに便利
おすすめできるタイプの人は
- コーティング初心者
- 自然な艶感が好きな人
使わない方がいい人
逆に『艶』『耐久性』は決して優れているとは感じませんでした。
コーティングはそのクセを上手く利用する反面もありますので、艶感や高い耐久性を求めて作っている感じではありませんね。
そこから考えるとコーティングに高い艶感、撥水などを求める人には向きません。
まあコーティングの耐久性に関しては『塗装状況』『時期』『保管状況』で大きく変わるので正直参考になりませんけどね^^;
詳しくは撥水=耐久性ではない 大事なのは撥水することではないコーティングの耐久性の基準とは?をご覧ください。
ゼロウォーターのメリット・デメリット
- TW的にはめちゃくちゃ使いやすい
- 失敗知らず
- 自然な艶感
- クルマ全ての部位に使える
- 艶感・耐久性・撥水は物足りないかも
- 多少ツルツルはするが、正直コーティングした感は薄い
- 面白みがない
ゼロシリーズとして他にも製品がある
高撥水タイプの『ゼロドロップ』
今度レビュー予定ではありますので興味ある方は楽しみにしていて下さい^^
ゼロシリーズの王様『ゼロプレミアム』
『艶』『撥水』『耐久性』がどれも高い製品のようですね^^
こちらも今後レビュー予定ではありますので、そのうち記事にする予定です。
シュアラスターに物申したいこと
正直、シュアラスターさんが言っていることについて疑問を覚えることは結構あります。
シュアラスターさんの粘土であったりワックスに関することです。
トラップ粘土でキズが入らないとか磨いた後には研磨をする必要性があるのにその事をしっかり伝えなかったりしていますよね。
今のクルマは素人レベルで研磨にチャレンジすると悪化させる可能性も高いと思っています。
その中でTWは安易にトラップ粘土の使用を気軽には伝えられません。
トラップ粘土の検証記事もアップしましたが塗装によってはかなり目立つレベルでキズが入ります。
それを手磨きなどでリカバリーしようとしたさいに、美観を悪化させる可能性を伝えないのは洗車メーカーとしていかがなものかとTWは思います。
そして個人的に本当に嫌なのがワックスについて
TWはシュアラスターのワックスはキライです。
カルナバを使った天然ワックスと言っておきながら、石油系溶剤をふんだんに使った天然ワックスは天然ワックスというのでしょうか?
正直ユーザーからの問い合わせが非常に多いので、ここに記載しますがTW的には『シュアラスターのワックス』は『天然ワックス』に該当しません。
勘違いさせるような販売の仕方をするのは個人的にかなりキライなのでこのやり方は好きじゃない
天然ワックスはどのようなものか書いてある記事もあるのでもし良ければご覧ください⇨車にガラスコーティングはもう古い!?ザイモールのようなワックスこそ理想のコーティング
初心者にとって最適な入門コーティング『ゼロウォーター』
- 誰でも使いやすいく、失敗しない
- 自然な艶感
- 塗装にとってあまり悪影響を与えにくい
- でも施工した感は少ない(満足度は低いかも)
- メーカー自体の発信には疑問を覚える
- ゼロウォーターで満足できない人は他のゼロシリーズを試すと良い
初めてコーティングを使う人にとっては最適なコーティングだと思います。
これをベースにコーティングを色々考えると面白い製品なのかな〜とも思いました。
ギラギラした艶感を求めている人には一回使ったら、もう使わないという人も多そう 笑
ぜひ参考にしてみて下さい。
以上、テールウォーカー@tailwalker020でした。