今回はガラスコーティングの上からワックスを施工してもいいのか?問題はあるのか?を紹介している記事です。
よくある質問で『ガラスコーティングの上からワックスしても問題ないですか?』というのをよく聞かれます。
ネットでもディーラーコーティングの上からガラスコーティングを施工してもいいですか?
〇〇の上から〇〇を施工しても良いですか?
ネット上でもこういうのは良く見ますよね?
一般ユーザーからすれば、全然わかりません。
安心してください。プロでも分かってない人は沢山います 笑
今回はコーティングの上から施工しても問題ない場合と問題ある場合
色々な施工方法を紹介しますね。
コーティングを引き立てるコーティングを理解することで、クルマをキレイにするのが楽しくなりますし、キレイの維持にも役にたちます^^
相性が悪いコーティングを施工してしまうと、せっかく施工したコーティングをデチューンしてしまい性能を引き出すのが難しくなってしまいます。
溶剤が入っているものをコーティングの上から施工するのはNG
やはり溶剤が入っていると、そのコーティングに対して影響を与える可能性は高いです…
溶剤は基本的に塗装に対して攻撃性があるので、弱い塗装に対して使うことで悪化する場合もあります。
塗装よりも圧倒的に薄いコーティング層はより影響を受けやすくなります。
仮に施工したとしても、溶剤でコーティングにダメージを与えてしまうことで、元にあったベースコーティングの有無を感じれない状態に。
これはどんなコーティングでも一緒の結果になります。ディーラーコーティングだろうが、いかに凄い謳い文句のコーティングだろうが基本的には悪化させる傾向。
硬化系のガラスコーティングの場合だと、元のベースコートが効いてなければ施工しても問題なく施工できる可能性もありますが場合によっては最悪研磨が必要になります。
ガラスコーティングの上からワックスを施工する場合
石油溶剤系ワックスはNG
石油溶剤系ワックスはNGです。
『石油溶剤系ワックス』は名前の通り、ほとんどが溶剤です。
市販で売っている缶のワックスは基本的に全部石油溶剤系ワックスと思ってもらった方がいいですね。
裏に書いてあるう成分表を見るとほとんどが石油系溶剤と書いてある感じです。
石油系溶剤ワックスはワックスのデメリット部分が大いに目立つ製品なので、個人的にはおすすめしません。(というか成分的にはほぼ灯油です…)
カルナバ配合とか記載があるのもありますが、石油溶剤系のデメリットが多すぎて意味ありません…
天然ワックスはOK
天然ワックスは無溶剤であり、名前の通り自然のマテリアル(素材)を使っているのでコーティング・塗装にダメージを与えるようなコート剤ではありません。
なのでガラスコーティングの上から施工することで、『艶』『防汚性』を引き上げる事が可能になります。
ガラスコーティングと天然ワックスの『ダブル艶』を実感できて、良い感じ♪(ただこの施工方法は施工者の考え方次第で推奨するか変わります。良い悪いの話ではありません)
王道は無溶剤のトップコート
やはり王道はトップコートですね^^
施工が容易で無溶剤なので塗装にダメージを与えることなく、『撥水』『艶』を一時的に復活させたり『ベースコートの保護』『ベースコートの延命』に役立ちます。
トップコートも色々種類があるので、条件に合うコーティングを施工する事で『撥水の質』を変えることも可能なので撥水のチューニングとしては面白い♪
トップコートに関する記事は⇨『防汚性』『艶』『撥水』の三拍子そろったプロ御用達コーティングGANBASSのHAZE(ヘイズ)
天然ワックスの上からコーティングを施工する場合
溶剤が入っているものはNG
ガラスコーティングと一緒で基本的にはNG!
天然ワックスの上にガラスコーティングはダメだと思ってもらって良いです。
無溶剤と呼ばれるガラスコーティングなら施工できるかもしれませんが、ムラになるリスクがあったり天然ワックスのメリットが生きにくくなるのでオススメしません。
トップコートは無溶剤ならOK(ガラス系)
ガラス系のトップコートであれば問題なく施工できる傾向にありますが、防汚性の観点から見るとデチューンしてしまう可能性があります。
とは言ってもガラスコーティングのプリプリの撥水を味わいたい時にオススメ
トップワックスがオススメ
やはりトップワックスが良いですね〜
天然ワックスに合わしたトップコートの為、ワックス被膜を痛める可能性も低いですし少しでも天然ワックスを延命するなら間違いなく『トップワックス』が良いです。
ザイモールだと『フィールドグレイズ』になります。
ただトップワックス系は弱撥水タイプのものが多いので、撥水を求めるユーザーにとっては物足りないかも^^;
樹脂系コート(ポリマー系)もほぼ一緒
個人的に天然ワックスは樹脂系コート剤の王様だと思っているので、基本的に注意点は一緒です。
ただあえていうならベースコートとしては、『ガラスコーティング』『天然ワックス』と比べると性能は落ちます。
なのでトップコートが必須になってくるのですが、その場合はトップワックスはあまりオススメしないかな〜
どういう樹脂系コートか?でも変わりますがガラス系のトップコートの方が合う印象
コーティングを強化したい場合
溶剤に対して溶剤はダメと言ったばかりですが、施工時にガラスコーティングの上にガラスコーティングを施工することで良い結果になることもあります。(メンテナンス時ではありません)
または無溶剤のガラスコーティングを組み合わせ使うことで、良い結果になることも^^
この辺は色々とやり方がメーカーとかでも違うので色々施工方法があります。
天然ワックスは分かりやすく、天然ワックスの前に『HDクレンズ』みたいなクリーナー兼コート剤みたいな製品があるのでそれを使ってから施工すると効果がUP。
技術は関係ない、大事なのは塗装状態と相性
施工する上で大事なのが、技術ではなく塗装状態を理解できる知識になります。
そこから塗装状態にあってるコート剤をチョイスできるのが大事。
かなり古い塗装にコーティングを塗って染み込んでしまったので、すぐに拭き取ったとかを技術として謳っている人もいますが、それはコーティングと塗装の相性が悪い為でしかありません。
中にはそういうコーティングもありますが、普段問題なく施工している場合は基本的に塗装との相性が疑われます。
そういう塗装に対して相性が悪いコーティングを使うと、仕上げる難易度も上がりますしイマイチな結果になることが多いです^^;
コーティングの上から〇〇を施工する場合のまとめ
- コーティングの上から、石油溶剤系ワックスはNG、天然ワックスはOK
- ワックスの上からガラスコーティングはNG
- 基本的に溶剤が入っているコーティングを上に施工するのは良くない
- 簡易系のトップコートで撥水の種類などを幅広くチョイスできる(おすすめは無溶剤)
- コーティングを強化する場合は事前に同成分のコート剤などを施工しておくと、より強固な被膜を形成できる傾向あり
- コーティングに大事なのは技術ではなく、塗装の状態に合わせてコーティングをチョイスできる知識
基本的にはコーティングをした後のトップコートとして施工するなら無溶剤をオススメします。
硬化系のガラスコーティングは無溶剤と言っても、溶剤が含まれていますのでトップコートには不向き。
使うなら『天然ワックス』『トップワックス』『ガラス系トップコート(無溶剤)』の3種類ですね。
好み応じて使ってみてください^^
参考になればと思います♪